カーリング女子ロコ・ソラーレの吉田夕梨花(32)が、夫でスピードスケート男子の新濱立也(29=高崎健康福祉大職)にエール…
カーリング女子ロコ・ソラーレの吉田夕梨花(32)が、夫でスピードスケート男子の新濱立也(29=高崎健康福祉大職)にエールを送った。
28日まで行われた26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)最終選考会を兼ねたスピードスケート全日本選手権を終えて29日、長野市内で夫婦会見に臨んだ。
男子500メートルで代表入りを決めたレースを観戦し「会場で大会を見るのは2回目だったが、こっちまで緊張してしまった」と振り返る。レース後には涙も見せたが「夫を見るというより、1人のアスリートを見るような感覚。かっこよかった」と笑った。
24年5月に結婚。“ゆりちゃん”“はまちゃん”と呼び合い、2人で五輪出場を目指してきた。今年4月には夫が沖縄でのトレーニング中に交通事故にあい、顔面2カ所を骨折。“死亡事故レベル”の大けがから復帰し「正直、生きていてくれてよかった。五輪に行くと決めたからには、私は応援するしかないと思っていた」と明かした。
9月には、北海道稚内市で行われたカーリング五輪代表決定戦で現地で声援を受けたが敗戦。2人そろっての出場を逃し「ミラノの舞台は託した」と言葉をかけた。「託したよっていう言葉がプレッシャーを背負わせすぎた、とちょっと後悔。でも力に変えてくれた」とたたえた。
ミラノに向けては、飛行機やホテルなどは全く手配していないが「すべて用意できたら行きたい気持ちがすごくある」と意欲を示した。
18年平昌で銅メダル、22年北京で銀メダルを獲得。五輪の価値はよく知っている。「本当に楽しんでほしい。何度も言うけど、五輪を忘れないように、全部の瞬間を覚えていてほしい。あとは、本当にけがをしないで」と語りかけた。
新濱からは「メダルを取れたらかけに行く。3大会連続でのメダルをかけさせる」と宣言され、「楽しみにしてる」とほほ笑んでいた。【飯岡大暉】