スピードスケートの26年ミラノ・コルティナ五輪代表選考会となる全日本選手権が26日に開幕する。25日、会場の長野エムウェ…

スピードスケートの26年ミラノ・コルティナ五輪代表選考会となる全日本選手権が26日に開幕する。25日、会場の長野エムウェーブで前日練習が行われた。男子500メートルは混戦模様で、22年北京五輪銅メダルの森重航(25=オカモトグループ)らが3枠を争う。吉田雪乃(22=寿広)が内定し、残り2枠の女子500メートルに、高木美帆(31)が出場意向を示した。

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3枠を争う男子500メートルは大混戦だ。22年北京五輪銅メダルの森重が有力だが、W杯では最高3位にとどまり、日本スケート連盟が定める内定基準を満たせていない。厳しい争いに緊張感を示しつつ「ミラノ五輪につながる大事なレースになる。ここで勢いをつけて、少しでもいいタイムを出せればメダルにもつながってくる。まずは力を出し切る」と意欲を示した。

22年北京五輪代表で日本記録保持者の新濱立也(高崎健康福祉大職)はやや出遅れている。4月に沖縄でロードバイクでのトレーニング中に、交通事故に巻き込まれて顔面2カ所を骨折。10月の全日本距離別選手権でも負傷し、11月からのW杯は低調に終わった。状態は「正直分からない。レースをやって結果次第」と冷静。「男子は横一線。全員が同じ状況に置かれている。自分は自分の全力を尽くすだけ」と分析した。

W杯で3位に入るなど成長著しい広瀬勇太(高崎健康福祉大)は「その日の調子次第で順位が変わる。自分のできることをしっかりやって、記録を出すだけ」と意気込む。倉坪克拓(長野県競技力向上対策本部)は「五輪の代表に選ばれることを目標にする」と掲げた。

◆26年ミラノ・コルティナ五輪への道 11~12月に行われたW杯4大会の結果により、各国・地域に出場枠を配分。日本は男女7枠ずつを獲得した。男女500メートル、1000メートル、1500メートルはそれぞれ最大の3枠を確保。女子5000メートル、男子1万メートルは出場を逃した。W杯で好成績を残した女子500メートルの吉田雪乃、1000メートルと1500メートルの高木美帆は代表入りが確実。残りは26~28日の全日本選手権で争われる。