<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇東京・代々木第一体育館◇アイスダンス・フリーダンス(FD)アイスダンスは愛…

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇東京・代々木第一体育館◇アイスダンス・フリーダンス(FD)

アイスダンスは愛称「うたまさ」こと吉田唄菜(22)森田真沙也(22)組(木下アカデミー)が、2連覇を果たした。フリーダンス(FD)103・51点で合計172・29点。26年ミラノ・コルティナ五輪は団体戦のみ出場可能で、基準のスコアに達しているのは吉田、森田組だけ。前回覇者の貫禄を見せた。

大会前には「誰が見ても納得して選考していただけるように」と話していた2人。首位だったリズムダンス(RD)に続いてFDも1位に入り、森田は「評価は皆さんにしてもらうことだが、自分たちは楽しく滑り切れた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

23年6月にカップルを結成。今年5月からカナダ・ロンドンを拠点にした。約4カ月にわたって元五輪王者のスコット・モイア氏や22年北京五輪銅メダルのマディソン・ハベル氏らの指導を受け、競技の極意を吸収。この日は、磨いてきた息の合った演技で魅了した。吉田は「まだまだ弱い立場。チームに貢献したい思いがあるので、少しでも上に食い込めるようにしたいです」と抱負。森田は「1つずつ着実にレベルアップしたい。自分たちもチームに貢献できる演技を」と力強く言った。

成績は以下の通り。

<1>吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー) 172・29点

<2>櫛田育良(木下アカデミー)島田高志郎(木下グループ)組 165・75点

<3>佐々木彩乃、池田喜充組(西武東伏見FSC) 146・22点

<4>紀平梨花(トヨタ自動車)西山真瑚(オリエンタルバイオ)組 144・41点

<5>浦松千聖(中京大)田村篤彦(西武東伏見FSC)組 131・55点。

◆五輪への道 男女シングルの出場枠は各3。今大会の優勝者が最優先で代表入り。2人目は2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人、全日本終了時で国際スケート連盟公認のシーズン最高得点上位3人から選出。3人目は、世界ランキングや日本連盟独自の国際大会ポイント上位3人などを選考対象に加える。ペアの出場枠は2で、五輪出場の条件である基準のスコアをクリアしているのは三浦、木原組と長岡、森口組のみ。アイスダンスは団体のみの出場で、基準のスコアに達しているのは吉田、森田組だけとなっている。