◆高円宮杯U―18プレミアリーグ▼ファイナル 鹿島ユース1―1(PK3―2)神戸U―18(21日・埼玉) 高校サッカー最…

◆高円宮杯U―18プレミアリーグ▼ファイナル 鹿島ユース1―1(PK3―2)神戸U―18(21日・埼玉)

 高校サッカー最高峰リーグ・プレミアリーグの東西王者による優勝決定戦が行われ、東地区王者の鹿島が西地区王者・神戸に1―1で迎えたPK戦の末に3―2で勝利し、ユース年代の3大大会全てで頂点に立った。

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 0―0の前半37分、FW吉田湊海のスルーパスに抜け出したMF平島大悟が巧みなステップで対面のDFを剥がし、右足でゴール隅を射抜いて先制点を決めた。

 後半12分にセットプレーから同点に追いつかれ、10分ハーフの延長戦でも決着がつかずPK戦へ。3人が成功した鹿島ユースが勝ちきり、クラブにとって10年ぶり3度目のタイトルをつかみ取った。

 1、2年生中心のチームながら、中野洋司監督は試合後の会見で「この場を借りて3年生に感謝を伝えたい」とコメント。アンダー世代の代表で不在の選手たちの代わりに出て力を示した選手もおり「試合に出て引っ張るグループと、試合に出れなくても裏でしっかり支えてくれるグループと、3年生の力は大きかった」と振り返った。

 7月の「クラブユース選手権U―18」、3~11月に行われた「Jユース杯」に続く3冠達成。指揮官は「目の前の試合を1試合1試合やってきた結果。毎日の積み重ねだと思います」と語り、表彰台ではしゃぐ選手たちを横目に「こいつらすごいな、と思いました」とほほ笑んだ。

 ◆鹿島ユース 主なOBに曽ケ端準、野沢拓也、土居聖真、鈴木優磨、町田浩樹、垣田裕暉ら。今季のトップチームには鈴木、舩橋佑ら下部組織出身者が8人(2種登録除く)在籍。監督兼アカデミーダイレクターは中野洋司氏。コーチ兼アカデミーアドバイザーに小笠原満男氏、コーチに本田拓也氏、岡本秀雄氏、GKコーチは市川友也氏。