優勝賞金1000万円となるプロボクシングのフェニックスバトル・スーパーフェザー級トーナメントの出場者15人が17日、東京…

優勝賞金1000万円となるプロボクシングのフェニックスバトル・スーパーフェザー級トーナメントの出場者15人が17日、東京・水道橋で会見を行った。

優勝候補となる前日本フェザー級王者の松本圭佑(26=大橋)は今年3月に予定された5度目防衛戦の前日計量を行えず試合棄権し、日本同級王座を返上して以来の復帰戦となる。松本は「まず3月に僕の計量失敗によってたくさんの方々に迷惑をかけてしまったことを謝罪させていただきます。申しわけございませんでした」と頭を下げた。

計量失格後の復帰規定を受けて1階級上げてトーナメントに参戦する。松本は「復帰戦でこのトーナメント参戦できるのはありがたいことだなと思っています。そしてこの期間を支えていただいた方たちにも感謝して信用を取り戻し、1戦1戦頑張っていきたい」と決意を新たにした。現在、1年間のライセンス停止処分中。試合ができないため、9月に約1カ月間、米ロサンゼルスに単身武者修行。松本は「1人での生活で自立したかった。スパーリングも多く積め、実戦感覚を養うことができました」と収穫を口にした。

松本は元日本、WBOアジア・パシフィック王者でもあるため、1回戦はなくシードとなる。5月ごろに組まれる2回戦からの登場となる。「自分は現在、謹慎中の身であるため、大きいことは言うことはないが、みなさん強豪ぞろい。1階級上げた時、自分がどういうパフォーマンスができるのか。自分自身と向き合ってしっかりと仕上げていきたい」と静かに燃えていた。【藤中栄二】