優勝賞金1000万円を懸けた「フェニックスバトル スーパーフェザー級1000万円トーナメント」(26年12月決勝予定)…

 優勝賞金1000万円を懸けた「フェニックスバトル スーパーフェザー級1000万円トーナメント」(26年12月決勝予定)の記者会見が17日、都内で行われ、前日本フェザー級王者の松本圭佑(26)=大橋=ら13選手が出席した。

 松本は今年3月に計量失格で1年間のライセンス停止処分を受けている。復帰戦となる今大会はシードとなり、来年5月予定の準々決勝から登場。日本同級8位・龍王(角海老宝石)vs岩崎一輝(勝輝)の勝者と対戦する。会見に臨んだ松本は、「3月に僕の計量失敗によってたくさんの方々に迷惑をかけてしまったことを謝罪させていただきたいと思います。申し訳ありませんでした」と謝罪。「復帰戦でトーナメントに参戦させていただけるのは、すごくありがたいこと。この期間、支えていただいた方たちにも感謝して、また信用を取り戻していけるようにこのトーナメントで一戦一戦頑張りたいと思います」と話した。

 9月から約1か月間、単身で渡米し合宿を行った。「ひとりで生活し、自立したいという気持ちがあったので行かせていただいた。スパーリングも多く積むことができた。実戦感覚を失わずに過ごすことができた」と成果を明かした。トーナメント出場の理由について「今の立場でこの話をいただいた時に、真っ先で出させていただきますと伝えた。まずは失った信用を取り戻すために、強豪たちの中で切磋琢磨(せっさたくま)してトレーニングして強くなっていけると思った」と話し、「まだ現在謹慎中の身であるので大きなことは言えないが、みなさん強豪ぞろいなので、自分自身と向き合って仕上げていきたい」と新たなスーパーフェザー級での出直しを誓った。

 松本は、父で元東洋太平洋・日本フェザー級王者の松本好二トレーナーとの二人三脚でU―15全国大会で5連覇するなど、プロデビュー前からフジテレビ系「ミライ☆モンスター」でもたびたび取り上げられた人気選手。プロ戦績は12戦12勝(8KO)。

 また「亀田3兄弟」のいとこでWBCフェザー級16位、IBF同級15位の亀田京之介(MR)は、来年2月19日の1回戦で前WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者・渡辺海(ライオンズ)と対戦する予定だったが、棄権することが発表された。亀田の代役として、新井志道(黒崎KANAO)が出場する。すでに11月27日に1回戦1試合が行われ、砂川隆祐(沖縄WR)がそれいけ太一(KG大和)を5回TKOで下して2回戦進出を決めている。

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以下、参加選手のコメント

渡辺海(ライオンズ)「亀田選手に向けて仕上げるつもりだったが、気持ちを切らさず一戦一戦勝っていって絶対優勝します」

新井志道(黒崎KANAO)「ボクシング歴は少なく5年半だが、この大会に向けて日々精進している。感謝の気持ちをもって、この試合も勝ち取っていきたい」

英豪(緑)「このトーナメントは賞金1000万円以上に価値があるメンバーがそろっている。優勝できるように頑張る。来年1年間、熱い戦いが待っていると思う」

牛島龍吾(八王子中屋)「この面々の中では実績も劣っているが、高い壁をぶち破っていこうと思っている」

砂川隆裕(沖縄ワールドリング)「すでに1回戦を終えているが、次戦勝ってきた相手と面白い試合をしたい。その上でしっかり優勝できるよう頑張る」

石井龍誠(金子)「みんな強い選手なので一試合一試合おもしろい試合ができるように頑張りたい」

木村蓮太郎(駿河男児)「この大会で優勝するのはもちろん僕。内容にこだわって圧倒的な勝ち方で優勝したい」

大谷新星(真正)「みんな強い選手ばっかりなんで気を抜かず頑張りたい」

木谷陸(KG大和)「今年日本に帰ってきてまだ1戦しかしていないのにチャンスをいただけて感謝している。面白い試合をしたい」

向山太尊(DANGAN)「このトーナメントで手に入るすべてのものを手に入れたい」

福井貫太(石田)「大穴がトーナメントを制するところを必ずお見せします」

岩崎一輝(勝輝)「気を抜かずしっかり戦えるように頑張ります」

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1回戦の残り組み合わせ

<26年1月30日>

大谷新星(真正)vs木谷陸(KG大和)

<26年2月19日>

渡辺海(ライオンズ)vs新井志道(黒崎KANAO)

木村蓮太朗(駿河男児)vs石井龍誠(金子)

福井貫太(石田)vs向山太尊(DANGAN)

英豪(緑)vs牛島龍吾(八王子中屋)

龍王(角海老宝石)vs岩崎一輝(勝輝)