新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 20 in東京ドーム棚橋弘至引退」(26年1月4日、東京ドーム)で引退試…

新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 20 in東京ドーム棚橋弘至引退」(26年1月4日、東京ドーム)で引退試合を行う棚橋弘至(49)と、同大会でデビューする東京五輪柔道金メダルのウルフアロン(29)が手を組んだ。

棚橋とウルフは17日、都内の新日本プロレス道場で練習とスパーリングを披露。ウルフは棚橋からアドバイスを受けながら、デビュー戦で挑戦するNEVER無差別級王者EVILの必殺技EVIL(変形大外刈り)対策を入念に行った。

ウルフはすべては明かさなかったが、EVILが必殺技に入る時に大きく足を振り上げることに着目。「(足を)上げた瞬間が一番チャンスなんです。(EVILの)足が1本になるんで」と説明し、“仮想EVIL”のヤングライオン松本達哉が技をかけようとした瞬間に逆にマットにたたきつけた。

棚橋からEVILをさせない別の技術も伝授されたウルフは「柔道選手だったらモーションは小さくいくんですけど(EVILは)“もらった!”感を出すじゃないですか。そこで『もらってねえよ』っていった方がいいですね。モーションがでかいんで、一瞬のスキを見て」と話し、EVILを防ぎ、攻勢に転じるさまざまなプランを練っていた。

そんなウルフについて、棚橋は練習後「組んだ瞬間の圧…レスリングでもそうなんですけど、組んだ瞬間に『ああ、この人には勝てんな』みたいなのがある、感覚的に。技をかける瞬間に引き込まれる瞬発力というか、本物なんで」と絶賛。その上で「EVILを想定した場合に、ダーティーなところもあるので。そういったところをイメージトレーニングじゃないですけど、ブラッシュアップしていけば、当日かなり期待できますね」とベルト奪取へエールを送った。

ウルフも「初めて棚さんと組ませてもらって、やっぱり技術力の高さを実感しましたし、今日、組ませてもらった経験をしっかりと1月4日に生かして、EVILを倒します」と改めて意気込んだ。