第102回箱根駅伝(来年1月2、3日、東京~箱根間往復=10区間217・1キロ)で、7年連続9回目の出場となる創価大が…

 第102回箱根駅伝(来年1月2、3日、東京~箱根間往復=10区間217・1キロ)で、7年連続9回目の出場となる創価大が17日、東京・八王子市のキャンパスで壮行会を行い、榎木和貴監督(52)、主将の三坂佳賞(4年)、駅伝主将の黒木陽向(4年)らが昼休みに集まった学生、教職員らに約2週間後に迫った大一番に向けて決意を語った。三坂主将が「目標の3位を勝ち取れるように頑張ります」とあいさつすると会場に大きな拍手が沸き起こった。

 創価大は前回7位。6年連続のシード権(10位以内)を獲得した。今季は学生3大駅伝初戦の出雲駅伝(10月13日)で3位と躍進。第2戦の全日本大学駅伝(11月2日)でも7位でシード権(8位以内)を獲得した。

 群雄割拠の大学駅伝界で、強豪校の地位を確立した創価大は、第102回箱根駅伝でも上位を狙う力を持つ。前回、ルーキーながら5区で10位と踏ん張った山口翔輝(2年)は今季、大きく成長。全日本大学駅伝で最長の8区(19・7キロ)を区間6位と好走した後、わずか1週間後の世田谷246ハーフマラソンで青学大勢を破って優勝するなどタフさ、勝負強さは学生トップレベルだ。

 前回2区で日本人最高記録(1時間5分43秒)で区間2位と力走した吉田響(現サンベルクス)は卒業したが、前回3区2位のスティーブン・ムチーニ(3年)が前々回に2区5位(1時間6分43秒)の実績があることは心強い。榎木監督は「吉田響という大きな穴をどう埋めるか、という課題をもって1年間取り組んできました。12月に入ってから予想以上に仕上がっています」と自信あふれる表情で話した。

 2021年大会では往路優勝し、復路も10区途中まで首位を走った。土壇場で、駒大に逆転優勝を許して2位惜敗となったが、駅伝ファンを大いに驚かせた。今回も「ダークホース」的な存在として注目される。

 今季初戦の出雲駅伝は国学院大が快勝し、同2戦の全日本大学駅伝は駒大が完勝した。昨季の箱根駅伝は青学大が圧勝。直近の3大駅伝を制した3校と、1万メートル上位10人の平均タイムが驚異の27分台の中大が「4強」として第102回箱根駅伝の優勝候補に挙がる。

 駅伝巧者の創価大と帝京大、「山の神候補」の斎藤将也(4年)がいる城西大なども、流れに乗り、最大限の力を発揮すれば優勝争いに加わる可能性も十分にある。