大相撲の元横綱、白鵬翔氏が15日、都内で「HEROs AWARD 2025」の表彰式に出席。今年6月に日本相撲協会を退…
大相撲の元横綱、白鵬翔氏が15日、都内で「HEROs AWARD 2025」の表彰式に出席。今年6月に日本相撲協会を退職したが、変わらぬ相撲普及への意欲を口にした。
スポーツの力を活用して社会貢献活動を推進するプロジェクト「HEROs~Sportsmanship for the future~」の一環として、活動のロールモデルを表彰する「HEROs AWARD」を開催。白鵬氏、フェンシング元日本代表・池田めぐみ氏、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)、ソフトバンク株式会社が表彰された。
現役横綱だった2010年から少年相撲大会「白鵬杯」を開催してきたことが認められた白鵬氏。表彰式では「15年前の相撲界の問題によって子どもたちが相撲から離れてしまうのではないかと危機感を感じていました。そのような中、子どもたちの笑顔のために活動を続けてきた結果、このような賞をいただけて本当に嬉しく思います。現在、相撲は準オリンピック種目として扱われていますが、将来的にはオリンピック種目として認められるように成長させていきたいと思います」とあいさつした。
白鵬氏は「25歳から白鵬杯という国際相撲大会を開いていて今年で15回目になりました。思っている以上に子どもたちが相撲が好きなんだということを改めて学びましたし、やはり子どもたちの笑顔と涙が『また来年もやろう』という気持ちにさせてくれます。そして現在、白鵬杯出身の大の里と豊昇龍が大相撲横綱として活躍しています。さらに外国人の入門者も関取として活躍していて、この大会を開いてから少しずつ成果や成功というのが見えてきていると思います。それが嬉しかったです」と振り返った。
そして「私は常に、相撲をしている子はこの国の宝だと思っています。伝統文化で相撲の右に出る競技はないと思います。海外から子どもたちも集まって、相撲を通じて一つの屋根の下で交流ができる。こんなに素晴らしいことはないと思っています」と相撲の魅力を口にした。
来年2月に予定される白鵬杯では、女子の部と成人男女(高校生以上)の部を新設。「世界150カ国もの国に相撲があることが分かりました。その国の伝統文化になっている国もあります。
こんなに世界に相撲があるとは思わなかったので、毎日ワクワクドキドキしながら仕事に励んでいます。オリンピックというのはゴールではないですが、オリンピックや、テニスやゴルフで言う四大大会のようなものを増やしていきたいです」と意欲を口にした。
大相撲では2000年代後半から力士暴行死事件、大麻問題、野球賭博問題、八百長問題と不祥事が続出した。