巨人二岡智宏前ヘッド兼打撃チーフコーチ(49)の長男で青山学院(東京)のエース二岡択実投手(3年)が、米国内で野球継続を…
巨人二岡智宏前ヘッド兼打撃チーフコーチ(49)の長男で青山学院(東京)のエース二岡択実投手(3年)が、米国内で野球継続を目指していることが16日、分かった。内部進学予定の青学大は硬式野球部が東都大学野球リーグ6連覇と明治神宮大会2連覇中の超名門。全国から少数精鋭の猛者が集まり、入部することすら狭き門だ。今の自分の実力から大学卒業後のプロ入りを見据えた時、ベストな選択として米国挑戦への気持ちが高まっている。
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二岡は「どこでやるかはまだ決まっていないですが、アメリカへの興味は強いです。今年も佐々木麟太郎さんや石川ケニーさんがアメリカの大学に通いながらドラフトにかかっているのを見たら、実力さえあればNPBのスカウトの方々から見てもらえると感じています。武者修行と位置付けて、日本での関わりを全部断ち切る覚悟でアメリカに行ってプレーするという選択肢は魅力的です。年内か、1月中には決めたいです」と話した。
高1冬と高3夏にカリフォルニア州へ野球の短期留学を行い、伸び伸びとした環境で個を追求するスタイルに強く引かれた。「アメリカの大学のトレーニングの環境を見た時に、いろいろとトレーニング施設が充実しているのを感じました。カリフォルニアのように一年中暖かい環境の中でプレーするのはケガの予防にもつながるのもいいと思います」。レベルアップする環境は整っている。
尊敬する父からも「プロを目指すなら択実は絶対ピッチャーだ」と常々言われてきた。両親からは、親元を離れて米国へ行く選択肢を取ることになっても「自分が本当にやりたいと思うなら行ってきなさい」と背中を押されている。
次のステージでも高校に引き続き投手としてプレーを続け「最終的なビジョンとして、プロにいって活躍したい」と目標はブレない。「大卒の時にNPBドラフトで勝負したい」。4年後については「MAX150キロを投げるような投手に絶対なります」と力を込めた。遠く離れたアメリカで心身ともに大きく成長を遂げ、憧れの舞台で活躍する日を思い描く。
◆二岡択実(におか・たくみ)2007年(平19)6月10日、東京都品川区生まれ。小3時に御殿山ファイターズで野球を始め、青山学院中等部では大森ホワイトスネークスでプレー。小中は内外野が本職だったが、同高等部ではチーム事情から投手へ転向して1年夏からベンチ入り。3年夏の東東京大会は3回戦敗退したが、自身は2試合で8イニングを投げ1失点。好きな選手はマーリンズに所属した故ホセ・フェルナンデス。179センチ、65キロ。右投げ右打ち。