日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式「JLPGAアワード2025」が16日、都内のホテルで開催された。初優…

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式「JLPGAアワード2025」が16日、都内のホテルで開催された。初優勝を含む4勝を挙げた佐久間朱莉(23)=大東建託=が「年間最優秀選手賞」を受賞し、賞金ランキング1位(2億2728万5959円)、平均ストローク1位(70・0585)と合わせて個人3冠に輝いた。新人賞には荒木優奈(20)=Sky=が選ばれた。

 特注の衣装が輝いた。佐久間は最優秀選手賞など3冠を達成し、「いい1年になった。初優勝したいと思っていて4勝できた。年間女王は来年かな?と思っていたけど、1年早く取れてよかった」と実感を込めた。青いデニム生地でオフショルダーになったプリンセスドレスは、ウエディングドレスを手がける店に自身でオーダーしたもの。「自分の腕がごつくて、びっくりしています」と自虐しつつ、「きらきらしているのが好き。かわいい」と笑顔を浮かべた。

 プロ5年目。昨季は2位3度と、あと一歩頂点に届かない時間を過ごしたが、今季は初優勝したKKT杯バンテリン・レディースを含め計4勝。バーディー数はトップの462で、2位の菅楓華に32差をつける安定した成績を残した。師匠のジャンボ尾崎からは「強くなったな」と祝福されたと同時に「メジャーは取ってないんだっけ?」とゲキを飛ばされたという。佐久間は「愛のムチじゃないけど、おめでとうの一言で終わると逆に寂しいので」と歓迎した。

 オフは年明けに宮古島合宿を行い、体作りから見直していく。来季からは追われる立場になるが「そういう感覚はない。自分の目標があるので」ときっぱりと話し、「来年こそメジャーを取って報告に行きますとジャンボさんに言った。メジャー制覇、平均ストローク69台を目指したい」と佐久間。来季はもう一段階上の報告を師匠に届ける。

 ◆佐久間朱莉(さくま・しゅり)2002年12月11日、埼玉県川越市出身。3歳でゴルフを始め、原英莉花の勧めもあり、中学3年時に尾崎将司に弟子入りした。埼玉平成高に進学し、18年に関東ジュニア選手権、19年に関東女子選手権を制覇。21年6月のプロテストでトップ合格した。昨季ツアーのポイントランキングは8位。今年4月のKKT杯バンテリン・レディースでツアー初優勝を果たした。155センチ。