【ホノルル(米ハワイ州)14日(日本時間15日)=佐藤究】ソフトバンク中村晃外野手(36)が常夏の地で26年シーズンへ意…
【ホノルル(米ハワイ州)14日(日本時間15日)=佐藤究】ソフトバンク中村晃外野手(36)が常夏の地で26年シーズンへ意気込みを語った。今季は代打専任スタートも、チーム事情で4番を務めるなど、リーグ連覇に大きく貢献。来季はスタメン出場にこだわり、全143試合出場に意欲を示した。今オフはリハビリ始動となるが、開幕に照準を合わせ、勝負強い打撃で小久保ホークスを引っ張っていく。ナインは5泊7日の優勝旅行を終え、ハワイから日本に帰国した。
◇ ◇ ◇
中村晃にとって3度目のハワイ。独身時代はV旅行不参加も、今は違う。観光、ショッピング…。長丁場のシーズンを支えてくれた家族との貴重な時間をたっぷりと過ごした。常夏の島で5泊7日。英気を養い、26年へ気持ちも新たにした。
「基本的には(スタメンで)試合に出るのが目標。143試合? それが普通じゃないかなと思います」
今季は代打専任スタートも、チーム事情から開幕直後に立場は一変した。近藤、柳田などの故障離脱。さらに、山川の打撃不振から4番を託された。116試合に出場。打率2割4分も、成績以上にチームへの貢献度は大きかった。来季の起用に「言われたらやります」とした上で「(最初から)代打で行く選択肢はない」とキッパリ。求められれば1打席勝負に徹するが、最初から控えに甘んじるつもりはない。プロである以上、スタメン出場に意欲を示した。
焦らず、一から仕上げていく。CSファイナル直後に腰部のヘルニアが悪化。日本シリーズの欠場を余儀なくされ、11月5日に手術した。ホノルル滞在期間中に軽めのジョギングを再開。年明けからタマスタ筑後でトレーナーが付き添い、リハビリメニューをこなす予定でいる。ただ、本来はトレーニングで上積みしていく時期なだけに「焦りすぎないようにって感じですね」と自身に言い聞かせ「(開幕に)間に合うようにイメージしています」と青写真を描いた。
来年でプロ19年目を迎えるが、洗練された打撃技術に衰えはない。ここぞの局面での勝負強さは増すばかり。小久保監督も「力は必要です」と戦力として計算に入れる。中村晃は「勝ちにつながる1本を多く打ちたい。そういうのが求められるところ」と役割を肝に銘じる。リーグ3連覇、2年連続の日本一へ、ホークス一筋のベテランが希代の勝負師と化す。