中日がメジャー通算164発の右の大砲ミゲル・サノ内野手(32)の獲得調査を進めていることが15日、分かった。複数の米メデ…

中日がメジャー通算164発の右の大砲ミゲル・サノ内野手(32)の獲得調査を進めていることが15日、分かった。複数の米メディアが14日(日本時間15日)に1年130万ドル(約2億200万円)で合意したと報道した。加入となれば今季リーグワースト得点、打率だった打線の大幅な強化につながる。

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中日が超大物に狙いを定めていることが判明した。獲得となれば球団創設90周年でAクラス、リーグ優勝を狙う球団にとって、頼もしい助っ人となる。ドミニカ共和国出身のサノは身長193センチ、体重123キロの大砲で、ツインズでメジャーデビューした15年から7年連続で2桁本塁打を記録。19年には自己最多34本塁打、21年にも30本塁打をマークしている。前田健太投手(37=楽天)の同僚としても知られる。

22年4月26日のタイガース戦で、試合終了後に勝利を祝っていた際に左膝を負傷。半月板断裂で、手術を受けた。その年は20試合の出場にとどまり、23年は契約がまとまらなかった。24年はエンゼルスでプレーし28試合で2本塁打。今季は所属先が決まらなかった。

今オフはドミニカ共和国のウインターリーグでプレーし、米メディアによると現時点で打率3割1分5厘、9本塁打と復調の気配を見せている。左膝故障後はシーズンを通した活躍がなく、メディカルチェックでしっかりと見極める必要もある。

中日は今季3年連続最下位から脱出しリーグ4位。だが、チーム打率2割3分2厘、得点403はいずれもリーグワースト、シーズン24完封負けと踏ん張る投手陣を援護できなかった。来季からは本拠地バンテリンドームにホームランウイングが新設され狭くなる。サノの守備位置は三塁、一塁が考えられ、今季主に一塁を守ったボスラーと2人でどちらかを守ることになるだろう。

日本ハムのレイエスをほうふつとさせる巨漢が1年目から数字を残せば、27年シーズンからはセ・リーグでも指名打者制が採用されるため、さらに活躍の場は広がる。ボスラー以外の来季残留野手はカリステとロドリゲスで迫力不足は否めない。故障なくメジャー時代の打撃を見せられるのか。球団も慎重に調査を進めている。

◆ミゲル・サノ 1993年5月11日生まれ、ドミニカ共和国出身。09年にツインズと契約。15年7月2日にメジャーデビュー。17年には球宴にも選ばれた。15年から7年連続2桁本塁打。コロナ禍で60試合に短縮された20年はリーグワーストの90三振を喫した。21年のレッドソックス戦では495フィート(約151メートル)の超特大アーチを記録している。22年までツインズ。23年は所属なしで24年はエンゼルスでプレー。193センチ、123キロ。右投げ右打ち。