阪神の新入団選手発表会が15日、大阪市内で行われ、育成選手を含む7選手の背番号が発表された。   ◇   ◇   ◇阪神…

阪神の新入団選手発表会が15日、大阪市内で行われ、育成選手を含む7選手の背番号が発表された。

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阪神藤川球児監督(45)が一足早いサンタクロースになった。新入団発表の席上で育成ドラフト2位の山崎照英外野手(23=関西L兵庫)が「石井大智さんと対戦したい」と願望を口にした。すると指揮官はすぐさま願いをかなえた。

「たぶん(石井)大智の(登板)プラン的には2月11日(の紅白戦)かな。山崎選手は大智と対戦してもらおう、と。楽しみだね」。紅白戦は2月7日、11日に予定。2戦目には今季50試合連続無失点の日本記録を作った石井が登板する可能性がある。注目の試合を育成新人デビュー戦としてプレゼントした。

山崎は50メートル5秒8を誇り関西Lの2年連続盗塁王を獲得。入団会見の壇上で目を輝かせ、「同じ独立リーグ経験のある石井大智さんと対戦してみたい。(投げる)ボールを間近で見てみたい」と抱いていた夢を明かした。指揮官は年俸300万円の新人と2億円右腕とガチ対決をマッチメーク。「キャンプでたくさんアピールして、キャンプから支配下をもらえるぐらいの気持ちでやっていきたい」と目を輝かせた。

「満点のドラフト」と胸を張った藤川監督の新戦力への思いが詰まっていた。「近未来に1軍で起用できる選手しか育成で指名してない」。右のサイドスローの育成1位の神宮僚介投手(22)も「良さはインコースに突っ込んでいけるところ。非常に楽しみ」と評した。自らヤクルトのオスナ、サンタナ、中日細川らの名前を挙げ、右の強打者封じの一翼に加わることも期待した。

来季対外初実戦は2月8日、日本ハム戦(名護)に決定済み。「可能性を消さない、生かすことがチーム作りですから。そういう意味でも自分の思う通りの編成。既存の選手たちもいますから、勝負をしてもらえたら。ポジションはどこでも空いていますから」。リップサービスでもなければ、話題作りでもない。火の玉監督は真剣だった。【伊東大介】