プロボクシング元WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(30=倉敷守安)が王座返り咲きに向けてリスタートする。17日、東…

プロボクシング元WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(30=倉敷守安)が王座返り咲きに向けてリスタートする。17日、東京・両国国技館でヴィンセント・ラカール(28=フィリピン)との51・5キロ級8回戦に臨む。今年3月、寺地拳四朗(BMB)とのWBA、WBC世界同級王座統一戦以来、約9カ月ぶりのリングとなる。

15日、東京ドームホテルで行われた大会公式会見に出席した。ユーリ阿久井は「前回の試合から早くも9か月経ったんですけど、いろんなことを考え、本当に良いトレーニングを積み、一からボクシングの体を作り上げてきました。試合当日はそれを進化したバージョン3・3ぐらいのユーリ阿久井を見て欲しいと思っています」と気合の入った表情を浮かべた。

11月中旬に上京し、帝拳ジムを練習拠点にスパーリング中心の出げいこを続けてきた。世界王者時代の昨秋から始めた地元・岡山県の母校・環太平洋大で行っている週5回ペースのフィジカルトレーニングの成果には手応えがある。野仲直樹コーチとの練習メニューをきちんと消化し、試合が決まったいない段階でも体脂肪率は10%を切るボディーに変化しているという。

今年6月には第3子となる長男忠政(ただまさ)くんが誕生。王座返り咲き、そして負けられない理由が増えた。ユーリ阿久井は「この試合に勝たないといけないですけど、この先、フライ級、スーパーフライ級であれ、世界王者目指して頑張っていきたい」と決意を示した。