虎の主軸級ボディーだ! 阪神ドラフト1位の創価大・立石正広内野手(22)がいきなり高いポテンシャルを示した。14日、今秋…

虎の主軸級ボディーだ! 阪神ドラフト1位の創価大・立石正広内野手(22)がいきなり高いポテンシャルを示した。14日、今秋のドラフト指名7選手が球団施設を見学。午前中にはトレーニング指導が行われ、筋肉量や身体能力の高さでトレーナーから評価された。アスリート一家で生まれ育った強い体を武器に、猛虎の歴史にその名を刻む活躍を目指す。

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立石がいきなりポテンシャルの高さを見せつけた。甲子園室内練習場などでトレーニング指導が行われ、体組成などを測定。仲野トレーナーは佐藤輝、森下らと比較して「勝るとも劣らない同レベルの高い筋量を持っている」と明かした。さらに走っている姿に同トレーナーは「身体能力が高いレベルにあって驚いた」と舌を巻いた。立石は言う。

「野球のパフォーマンスに生かすために身体動作を意識している中で、自然と筋量も必要になってくる。いまの段階で順調に進んでいるので良かった」

父和広さんは強豪宇部商(山口)出身で、母郁代さん(旧姓・苗村)は女子日本代表として92年のバルセロナ五輪に出場。バレーボール一家で育った“サラブレッド”が入団前からプロの主力選手並みの強い体を披露した。

筋肉量を増やすために食事も気をつかってきた。「ある程度食費もかかるので卵や納豆は安いし食べやすい。大事になので卵とかはしっかり取るようにしている」。朝食や夕食時は納豆や卵を白米にかけて摂取。大学ではトレーナーらに質問して栄養などの知識を蓄えた。自分で考えて体に向き合ってきたが、プロ入り後はさらに恵まれた環境。「しっかり活用して自分に生かしたい」と力を込めた。

この日は虎党もいる中で甲子園歴史館を見学。「ミスタータイガース」と呼ばれた藤村富美男氏らの展示に熱視線を送っていた。「自分も(歴史館で)ああやっていろいろ飾らせてもらえる選手になれたらうれしい。レジェンドの方々のように活躍する可能性も自分次第ではある。そうなれるように頑張りたい」。施設建学の最後には2軍施設「ゼロカーボンベースボールパーク」にも行って、「虎の穴」の設備の充実度に「すごい。野球に集中できる環境」と胸を躍らせた。期待の「ドラ1」が猛虎の歴史にその名を刻んでいく。【塚本光】

▽阪神ドラフト5位能登嵩都投手(24=オイシックス)「イースタン・リーグで他の球団の室内練習場を借りて練習させてもらったけど、(SGLは)規模が違う。そこで野球ができるのは本当にありがたいと感じました。(藤川監督のように)まっすぐで空振りに取れるのは投手にとって憧れる部分。自分のものにできたらなと思います」