◆バスケットボールB1リーグ第14節 レバンガ北海道88―87富山(14日・北海きたえーる)  B1東地区のレバンガ北海…

◆バスケットボールB1リーグ第14節 レバンガ北海道88―87富山(14日・北海きたえーる)

  B1東地区のレバンガ北海道が西地区の富山と対戦し、88―87で勝利。第7節大阪戦から続く連勝を「12」に伸ばしてクラブ記録を更新し、2位に浮上した。第4クオーター(Q)最終盤にSG/SFドワイト・ラモス(27)が逆転弾。今季の成績を19勝4敗とし、チーム史上最速の20勝到達に王手をかけた。次節(20、21日)は、敵地でA東京と対戦する。

 底力で勝利をつかみとった。1点ビハインドの第4Q残り5・8秒。フリーでボールを受けたラモスが、試合中に負傷した右腕でダンクシュートを決めて逆転に成功した。連日6000人超えの観客が詰めかけた会場のボルテージは最高潮。再逆転を狙った相手の最後の攻撃を全員でしのぎ、勝利のブザーが響いた。

 最大13点リードを奪うなど、第1Qはレバンガのペースで試合が進んだ。しかし、第2Q以降は西地区最下位チームに苦戦。8本多い19本のオフェンスリバウンドを奪われたほか、フリースローの失敗も重なり、流れは富山に傾いた。

 1点差で迎えた第4Q。一進一退の攻防が続き、残り1分28秒で同点に追いついた。しかし、そこから3連続失点。同48秒で4点ビハインドとなったが、「きょうも勝てる自信があった。以前からチームがそれを証明してきている」とトーステン・ロイブルHC(53)。PFケビン・ジョーンズ(36)は選手を集め「試合は終わっていない。どんな状況でも諦めず戦おう」と鼓舞した。直後に最年長の主将が3Pを成功。1点差に詰め寄り、絶体絶命の状況から逆転劇を呼び込んだ。

 この日の勝利で19勝目。Bリーグ創設後最多の26勝を挙げた17―18年シーズンに39戦目で節目の20勝を挙げているが、次戦に勝利すればクラブ史上最速となる24試合目での到達となる。強豪・A東京との連戦に向け、ラモスは「層が厚いチーム。そう簡単にはいかない。今節の反省点を明確にして臨みたい」。この快進撃をミラクルとは言わせない。万年勝率5割以下だったレバンガの首位浮上が現実味を帯びてきた。

(島山 知房)