<ラグビー・リーグワン1部:BL東京0-46埼玉>◇第1節◇14日◇東京・味の素スタジアム◇観衆3万2613人2連覇中の…
<ラグビー・リーグワン1部:BL東京0-46埼玉>◇第1節◇14日◇東京・味の素スタジアム◇観衆3万2613人
2連覇中の王者BL東京が、開幕戦で衝撃の黒星を喫した。昨季4位の埼玉に0-46の無得点で完敗。リーグワンでは初で、東芝ではトップリーグ時代に0-57で敗れた20年2月神戸製鋼戦以来の屈辱を味わった。3万2613人が本拠地に集ったが、武器の攻撃力を披露できなかった。2季連続MVPのSOリッチー・モウンガ(31)が低調で、主将の日本代表NO8リーチら昨季の主軸を欠く中、3連覇へ厳しいスタートとなった。静岡は横浜に39-27で勝利した。
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華やかなはずの開幕戦を重苦しい空気が包み込んだ。BL東京の本拠地味スタには3万人超が集結。「1点でいいからー!」。終盤、観客席から叫び声が飛んだ。思いは届かず80分を戦ったホームチームの得点板に「0」が刻まれた。昨季王者が無得点で散った。
差は開く一方だった。SOモウンガが「最悪のキック」というミスから反撃され前半7分に先制PGを許した。40分で3トライ、3ゴール、4PGを献上。0-33で迎えた後半も埼玉の得点だけが増える。防御が機能せず、相手の8を大きく上回る21の反則を数えた。攻撃はゴール前に迫りながらあと1歩届かなかった。ブラックアダー・ヘッドコーチは「要所を押さえられて流れもつかめず、勢いをずっと握られた。厳しい試合だった」と悔やんだ。
出ばなをくじかれた。3連覇を目指す初戦で、まさかの「0」発進。トップリーグ時代は07年、17年、20年と3回あった。一方で昨季連覇を飾るなど好調続きのリーグワンでは初。最少得点は24年4月三重戦の「8」。ただその試合は8-7で勝利した。不名誉な完封負けで記録を更新した。
核が不在の影響も否めない。フッカー原田、ロックのディアンズら昨季の主軸が海外移籍。今秋のテストマッチで負傷したリーチもメンバーを外れた。FB松永主将は「絶対的キャプテンのマイケルさんに頼っていた部分は大きい」と認めた。この日はリーグのレギュラーシーズン最多観客数を狙い、歴代2位の3万2613人を記録した。その分、ため息も大きかった。
選手は前を向く。モウンガは「皆さんが想像するより悪くない。悲壮感は漂っていない。伸びしろをあぶり出し学んでいく」と強調した。次戦は21日、敵地で静岡戦に臨む。昨季2連敗を喫した苦手な相手から白星をつかみ、明るい空気を取り戻す。【飯岡大暉】