カブス今永昇太投手(32)が、日本流の「謙遜」を捨て、メジャー流のポジティブ変換を明かした。14日、都内でDeNA東克樹…
カブス今永昇太投手(32)が、日本流の「謙遜」を捨て、メジャー流のポジティブ変換を明かした。14日、都内でDeNA東克樹投手(30)らと「THE BASEBALL INTELLIGENCE 2025 supported by AHSホールディングス -トッププロの頭脳と技術を届けるドリームコーチング-」に出席。米国2年間で24勝したメンタルを紹介した。対談した巨人大勢投手(26)には球速170キロ指令を出した。
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今永は渡米後、メンタルの持ちようを変えた。「自分を下げなくなった。日本語にしかない表現で『謙遜』。自分を下げることで相手が上がるシステム。アメリカ人に全く理解されなかった」。ある日のブルペン。真ん中に投げてしまった。「しまった。今のはホームランだったな」。軽いジョーク込みで言ったつもりが、ブルペン捕手ら周囲がドン引き。「なんでそんなこと言うんだよ」と、シリアスな場面になってしまったという。
導いた結論は「自分を卑下する、下げることによって生まれるものは多分ない」だった。編み出した技がポジティブ変換。「雨が降ってきたら『これで山、木が育つな』。『この服、めっちゃ洗いたかったから、ちょうどいい』とか」。どんな状況も悲観することなく、前向きに捉える。メジャー2年間で24勝を挙げた今永の、米国流リフレーミング(捉え直し)術だった。
ポジティブ変換で、野球に限らず、人生を豊かにする。「自分がもしネガティブになったら、絶対にポジティブな人は周りに寄って来ないと思う。今永に寄っても、自分もなんかネガティブな気持ちになりそうで嫌だなと思われると思う」。時には大局的視点で捉える。「野球が全てじゃない。人生あと何十年かありますけど、そこで何かいいことがあれば、人生の成功と言える」。今季はリーグワースト2位の被本塁打31ながら、9勝を挙げた。全てを糧にして、来季に、未来に向かう。【斎藤直樹】