クラーク高サッカー部の2年生4選手が、タイでの短期留学に臨む。DF河合大地主将、MFの鈴木凜太、石山奏、樋口輝星が20…
クラーク高サッカー部の2年生4選手が、タイでの短期留学に臨む。DF河合大地主将、MFの鈴木凜太、石山奏、樋口輝星が20日に日本を出発。同国1部・ラチャブリの練習に参加するなど、30日までサッカー漬けの日々を過ごす。現役時、アジアを中心に22の国と地域でプレーした伊藤壇監督(50)の協力で得られた機会を有意義なものとし、来年以降の飛躍へとつなげていく。
クラークの4選手とも初めてとなるタイへの短期留学。期間中はACL2に出場していたラチャブリのトップチームで4日間練習するほか、同国1部ブリーラムのU―18とも汗を流すなど、高いレベルの中でもまれることになる。鈴木は「他の高校では経験できない体験。しっかりと爪痕を残して、成長できる遠征にしたい」と全員の気持ちを代弁した。
同校がタイへ赴くのは3年連続。アジアを中心に太いパイプを持つ伊藤監督が尽力し、実施につなげてきた。「うちはレベル的にはまだまだだが、行くことによって何か感じられるものがあるし、チームに還元してくれたら」と思いを口にした。過去2年、最初は交流もままならなかった選手が、最終日に笑顔でユニホーム交換する場面などを見てきた。「サッカーだけでなく、人としてそれらも成長」。指揮官も目を細める機会に、選手も気持ちを高ぶらせている。
主将を務める河合の父・竜二さんは12日にJ2札幌のGMに就任した。「好きな選手」と慕う、J通算338試合出場の父と同じプロ選手を目指す河合は「試合中の声や球際の部分は自分の特長。そこは誰にも負けたくないので。タイでもしっかり出してきたい」と意気込む。ボランチの石山も「タイはバチバチくるサッカーのイメージ。その中で判断の部分を1テンポ2テンポ、早くできたら」と向上の礎としていく。
同校の過去最高成績は昨年の高校選手権道大会の8強。より上へ行くべく、樋口は「来年の目標は準決勝まで行くこと。そのためにはどうしたら良いのかを考えながら、タイでサッカーをしてきたい」と力を込めた。今後の躍進へ、有意義な機会とする。(砂田 秀人)