プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が13日、横浜市の所属ジムで練習を公開した。27日、…

プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)が13日、横浜市の所属ジムで練習を公開した。27日、サウジアラビア・リヤドでWBC世界同級2位アラン・ピカソ(25=メキシコ)との防衛戦を控え、WBC世界バンタム級王者の弟拓真(29=大橋)との軽めスパーリング、シャドーボクシング、太田光亮トレーナーとのミット打ちなどを披露した。練習前に井上、父真吾トレーナーとともに会見した所属ジムの大橋秀行会長(60)はサウジ興行の継続参戦の可能性を口にした。

井上にとってサウジアラビア政府直轄の大型事業「リヤド・シーズン」と推定30億円もの複数年スポンサー契約を締結後、初の同国での試合となる。今回は1試合契約となるものの、大橋会長は「今、日本のレベルは本当に高い。今回はリヤドで世界に証明できる大きな場所になると思う。また、この試合内容と評価によって2回、3回と続けば良い感じになる。1回目というのは大事な興行。選手とともに気合を入れていきたい」と口にした。

「リヤド・シーズン」との契約が続く限り、井上にはサウジアラビア興行の参戦オファーも継続しそうだ。同会長は「毎年、1回は(井上の試合が)行われる可能性はあると思う。リヤドがこれからボクシングの聖地、世界のボクシングの中心地になっているから」と米英に続く、新たなマーケットとして継続して参戦する意欲を示していた。