<ラグビー・リーグワン1部:東京SG29-15BR東京>◇第1節◇13日◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆1万4441人創設…

<ラグビー・リーグワン1部:東京SG29-15BR東京>◇第1節◇13日◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆1万4441人

創設5季目が開幕し、昨季6位の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)が初戦白星を飾った。

同7位のリコーブラックラムズ東京(BR東京)に29-15で逆転勝利。新たなリーダー陣が劣勢からの巻き返しに導いた。

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百戦錬磨のリーダーが頼もしい。

東京SGフランカーのサム・ケイン(33)はフル出場で体を張り、時に仲間へ声をかけた。ボール争奪戦で苦しみ、続いた劣勢。だが、7-15の後半19分にWTB尾崎晟也(30)のトライで勢いづくと、19-15の29分には蹴り込んだボールを相手陣で奪った。一気に左大外へ回し、南アフリカ代表WTBチェスリン・コルビ(32)のトライで主導権を握った。

ケインは「勝ったのはうれしい。次のチャレンジは一貫性を持って成長することです」と引き締めた。

ニュージーランド代表「オールブラックス」で104キャップを誇り、主将も務めた国民的英雄だ。来日3季目。要請を受け、まとめ役になった。昨季は開幕から2分け2敗と4戦未勝利で最終成績6位。日本代表でW杯2大会出場のSH流大(33)も「ハドルで言うこと、間の置き方。僕もこれだけリーダーをやってきても、学ぶことがたくさんある。キャプテンシーで右に出る人はいない」とうなずく。

頼れるケインを流、秋の日本代表で初キャップのハリー・ホッキングス(27)が副将で支える新体制。流は「日本のクラブの日本人として、自分たちが大切にしてきた部分は、僕が言った方が響く」と役割分担する。

リーグワン発足後の初優勝へ、さらに結束を深める。【松本航】