<J1昇格PO:千葉1-0徳島>◇13日◇決勝◇フクアリジェフユナイテッド千葉(J2・3位)が2009年シーズン以来、1…
<J1昇格PO:千葉1-0徳島>◇13日◇決勝◇フクアリ
ジェフユナイテッド千葉(J2・3位)が2009年シーズン以来、17年ぶりのJ1復帰をつかんだ。
ホームに徳島ヴォルティス(同4位)を迎え、1-0で勝利。千葉の昇格が決まった。これまでのJ1復帰の最長ブランクは、東京Vの16年ぶり(08年~24年)だったが、千葉が17年と最長ブランクを更新した。
後半24分に、FWカルリーニョス・ジュニオが右からの低い弾道のアーリークロスに頭を合わせて先制。
相手DFと競り合いながら、ゴール右隅にコントロールする技巧派ヘッディング弾を決めた。
リーグ最終節から続くフクアリ3連戦。今治に5-0で大勝し、プレーオフ準決勝では大宮に0-3から4点を一気に奪い大逆転勝ちした。黄色で染まったスタンドの大声援に背中を押された。引き分けでも勝利となる中、小林慶行監督の受け身になることなくゴールを目指した。序盤から試合の主導権を握り、前へ出た。
対する徳島はJ2リーグ最少24失点(38試合)の堅守が持ち味。敵陣に押し込む時間が多いが、分厚い守備ブロックを破れず、膠着(こうちゃく)状態が続いた。ボックス外から狙ったシュートも枠を捕らえられず、決定的な場面を作れないまま前半の45分を終えていた。
2012年から実施された昇格プレーオフ(PO)。過去通算9度のPOで千葉は今回で6度目の進出。12年は決勝敗退、13年は準決勝敗退、14年は決勝敗退、17年は準決勝敗退、23年POは準決勝敗退と、ことごとくはねかえされてきた。届きそうで届かないJ1の舞台。
試合終了を告げるホイッスルにフクアリは歓喜した。
「オリジナル10」が帰ってきた。来季は消滅した横浜フリューゲルスを除く、J元年の9チームがそろう。2009年以来となるJ1で、千葉の第2章が始まる。
◆ジェフユナイテッド市原・千葉 1946年(昭21)に古河電工サッカー部として横浜市で創部。三菱重工、日立製作所と「丸の内御三家」として多くの日本協会幹部や日本代表選手を輩出。87年に奥寺康彦、岡田武史らでアジアクラブ選手権優勝。天皇杯優勝は4回。91年にJリーグ参入を目指しJR東日本と新会社を設立し、ホームを市原市(後に千葉市に移転、ホームタウンは市原市・千葉市)とした。05年、06年にオシム監督のもとヤマザキナビスコ杯連覇。09年にJ1で最下位18位となり、J2に降格。主なOBに阿部勇樹、巻誠一郎。本拠地はフクダ電子アリーナ(1万9781人)。クラブ所在地は千葉市中央区川崎町1-38。島田亮社長。