米大リーグの球団幹部や代理人が集まるウインターミーティング(WM)は11日、フロリダ州オーランドで閉幕した。ポスティン…
米大リーグの球団幹部や代理人が集まるウインターミーティング(WM)は11日、フロリダ州オーランドで閉幕した。ポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指す巨人の岡本和真内野手(29)と西武の今井達也投手(27)の代理人を務めるスコット・ボラス氏(73)が取材に応じ「(両選手について)多くのチームと話し合っている」と、高い関心を集めていることを明かした。
4日間のWM会期中に有力選手の契約がまとまり、今後は日本勢の交渉を巡る動きも本格化しそうだ。ボラス氏は「岡本は複数ポジション(一、三塁)を守れ、打線の中軸を担える選手。既に『ビッグ・オーク』に関心を持つ複数球団と交渉をしている」と、岡本の愛称を口にしながら経過を報告した。
この日はメッツからフリーエージェント(FA)になっていた元本塁打王のアロンソが、オリオールズと5年1億5500万ドル(約240億円)で合意した。大リーグ公式サイトはその影響を分析し、メッツは一塁のポジションが空くことで岡本やヤクルトの村上宗隆が獲得候補に入ると報じた。
ボラス氏は今井について「昨日も新たに2球団が選手獲得に関与してきた」と明かし、「契約年数や条件について、既に複数の球団と議論を行っている。FA市場の進展に伴って多くの交渉機会が残されており、条件の精査を続けていく」と話した。交渉期間は今井が米東部時間来年1月2日午後5時(日本時間3日午前7時)、岡本が1月4日午後5時(同5日午前7時)まで。同氏は「今後15日間で(条件など)明確な動きが見えてくる」と見通しを語った。
先発投手の移籍市場はまだ動きが鈍く、今季10勝を挙げてオリオールズからFAとなった菅野や、西武からメジャーを目指す高橋はもう少し時間を要するとみられる。