DeNAを退団し、ホワイトソックスと来季から2年契約を結んだアンソニー・ケイ投手(30)が、2年間で15勝を挙げた日本時…

DeNAを退団し、ホワイトソックスと来季から2年契約を結んだアンソニー・ケイ投手(30)が、2年間で15勝を挙げた日本時代を振り返った。11日までに、シカゴトリビューン紙が報じた。ケイは「去年成功できたのは、シンカーを加えたことが大きかった」と、日本で遂げた成長の秘訣(ひけつ)を明かした。

ケイは13年ドラフト1巡目(全体29位)でメッツ入りしたエリート投手だった。しかし、メジャーでは5年間で44試合4勝2敗、防御率5・59という平凡な成績。「(メジャーとマイナーの)昇格と降格を繰り返したり、DFA(事実上の戦力外通告)されたりがあった」と自信を失っていた。

24年にDeNAに入団した。「日本へ行って、2年間ずっと先発として投げ続けられたことが、投手としての自信を取り戻す助けになった。成長し、一貫性を持ち、自分を見つける助けになったと思います」。来日1年目は24試合で6勝9敗、防御率3・42。2年目の25年は24試合で9勝6敗。防御率1・74は、セ・リーグ2位の好成績だった。

日本で成長したのは、新球種を習得したからだと分析している。「去年成功できたのは、シンカーを加えたことが大きかった。より攻撃的にゾーンを攻められた。数年前は少し制球に問題があって、ゾーンの端を突きすぎていた。日本での2年間で、ゾーンを積極的に攻め、四球を減らし、より成功できるようになった」と振り返った。

NPBでは2年間で291回2/3を投げて、四球は94。与四球率は2.90。メジャーでは85回1/3に47四球で、与四球率は4.96だった。日本では9回あたりでほぼ2個分、四球を減らしていた。

ホワイトソックスと、来季から2年(3年目は相互オプション)で総額1200万ドル(約18億6000万円)の契約を結んだ。ホワイトソックスのゲッツGMは「今シーズン、彼はまさに支配的だった。市場でも非常に評価が高く、複数の選択肢を持っていた。私たちは彼に、先発投手としてのチャンスを与えることを確約しました。彼は左腕でありながら、90マイル台後半の球を投げ、多くの武器を持っている。その手の投手は多様な役割を任せられるが、彼はメジャーで先発として地位を確立したいと望んでおり、私たちはその機会を提供できる」と期待を語った。