<センバツ21世紀枠9地区候補校発表>◇12日甲子園へ、いざ行かん!第98回選抜野球大会(26年3月19日開幕、甲子園)…
<センバツ21世紀枠9地区候補校発表>◇12日
甲子園へ、いざ行かん!第98回選抜野球大会(26年3月19日開幕、甲子園)の各地区候補校が12日、発表された。近畿地区は創立133年目で、甲子園春夏12度出場の郡山(奈良)が選出された。同校は来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長にゆかりのある大和郡山城に隣接。古豪復活で、来春の“主役”に名乗りをあげた。また、北信越では元阪神川藤幸三氏(76)の母校・若狭(福井)が選出。来年1月30日に同枠で甲子園に出場する2校が選ばれる。
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大和郡山城のそばにある郡山に良い知らせが届いた。来春センバツの21世紀枠近畿地区の候補校に選出。田副皓大主将(2年)は「率直にうれしい。先輩方が残した結果やいい伝統があって選んでいただいた。浮かれることなく地に足着けていきたい」と喜んだ。
奈良県内で最も古い歴史を持つ進学校だ。24年度には京大や阪大などに合格。野球部員も半数近くが国公立大学に進学する。野球でも昨年は3季連続で奈良4強入りし、今秋も奈良4位。田副は「個々の実力があるわけじゃないけど、団結力はある」と自信を持つ。
主体性を尊重し、夏大会の背番号は選手間投票で決まる。対話も多い。今秋、近畿出場を逃して甲子園を諦めた部員がいたが、田副が呼びかけて2年生だけでミーティングを実施。意見をぶつけ合い、「甲子園出場」に定めた。リスタートから約2カ月。選ばれる形で甲子園出場を近づけた。OBの岡野雄基監督(35)も「何事にも一生懸命取り組むのが強み」と見守る。
23年に他界した森本達幸監督のもと、甲子園では71年夏に4強入り。春夏12度聖地を踏むが、00年夏が最後。田副は「古豪復活を目指したい」と意気込む。1893年(明26)創立で、来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長も拠点とした大和郡山城の二の丸に校舎が建つ。高市早苗総理の地元でもあり、「いい流れに乗って、奈良を広げていきたい」。古豪復活で奈良をさらに盛り上げる。【林亮佑】
◆郡山 1893年(明26)に創立した県立校。生徒数1092人(女子590人)。野球部は1897年(明30)創部で部員は36人(うちマネジャー3人)。甲子園は春が6度、夏が6度。主な卒業生は前ロッテ荻野貴司、元阪神中村泰広、ABCテレビ岩本計介アナウンサー、JO1河野純喜ら。学校は大和郡山城の二の丸に建つ。所在地は奈良県大和郡山市城内町1の26。村井博樹校長。