第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する前回3位の国学院大が12日、都内の渋谷キャンパスで壮行会を行った。同校…
第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する前回3位の国学院大が12日、都内の渋谷キャンパスで壮行会を行った。同校初の総合優勝へむけ、前田康弘監督は「往路の1、2区が最重要。出だしをミスした大学が下がっていく。どこでストロングポイントの区間を持てるかが勝負を左右する」と、青学大ら“5強”との勝負ポイントを挙げた。
今季は出雲駅伝1位、全日本大学駅伝4位。昨季と同じ3冠を狙う立ち位置には立てなかったが。それも前向きに捉える。指揮官は「(去年は)出雲、全日本を取っての箱根で、3冠は意識してないと言いながら冷静さがなかったと思う。今回は全日本大学駅伝の負けがあった。明らかにそこが違う。そこを踏まえて(今は)冷静に周りが見えて区間のオーダーも柔軟に考えられている。だからこそ青学大、駒大に勝ちたい気持ちがある」と言葉に力を込めた。
駒大の佐藤圭汰(4年)、青学大の黒田朝日(4年)など絶対的なエースを、前田監督は「流れを変えられるジョーカー」と表現。そのカードに国学院大は、上原琉翔(4年)、青木瑠郁(4年)、高山豪起(4年)、辻原輝(3年)、野中恒亨(3年)の5人で勝負をしかける。「5人が5人とも力を出せば優勝に近づける。他の大学は人もいない」と自信を漂わせた。
これまで苦戦してきた山上りの5区に関しては、「今年はいい出会いがあった」とにやり。下級生のエントリーをにおわせた。
エース区間の2区を希望する主将の上原は「平林(清澄)さんが抜けた穴を埋めるためにやってきた。国学院は先頭でタスキを渡したことがない。主将として先頭でタスキを渡せるように、流れを引き寄せる主将としての走りをしたい」と気合を込めた。
壮行会では多くの生徒に囲まれながら、ランナーたちが意気込みを語った。音楽グループ「ケツメイシ」のリーダー大蔵の長男で、前回大会アンカーとして区間3位の力走を見せた吉田蔵之介(3年)は、「3位でゴールテープを切ったが悔しい思いでいっぱいだった。第102回箱根駅伝は自分が10区を走って、初優勝のゴールテープを切ります」と力強く語った。