大相撲の冬巡業が12日、兵庫・尼崎市で行われた。新大関の安青錦(安治川)は、ぶつかり稽古を行うなどして汗を流した。 ウ…

 大相撲の冬巡業が12日、兵庫・尼崎市で行われた。新大関の安青錦(安治川)は、ぶつかり稽古を行うなどして汗を流した。

 ウクライナ出身の安青錦にとって関西は、22年4月に来日し、入門するまでは関大や報徳学園中、高校で稽古を重ねた縁の深い場所だ。午前9時40分頃、稽古場に新大関が姿を見せると、待ちわびたファンから拍手が起こった。来場していた安青錦の来日時に関西大相撲部主将で、日本での共同生活を受け入れた山中新大さんは、たくさんの拍手を受ける姿に「安青錦の四股名が読み上げられたら、たくさんの方に拍手をいただいていたので、皆さんに応援されているのだなと感じた。関西大学など関西はゆかりのある場所なので、こうやって大関として戻ってきてくれてうれしい」と感慨深げに語った。

 前夜は山中さんの親族らと食事へ出掛けたといい「いつも通りいろいろな会話をした。(公では)付け人がいて、みんな丁寧に扱うと、それは大関のよう。それこそ日本に来た時は相撲マニアの少年だったので、それが逆の立場になって不思議な感じがする」と話した。