来年1月2、3日の箱根駅伝で初優勝を目指す国学院大が12日、東京・渋谷キャンパスで取材会を開き、前田康弘監督(47)が上…
来年1月2、3日の箱根駅伝で初優勝を目指す国学院大が12日、東京・渋谷キャンパスで取材会を開き、前田康弘監督(47)が上級生5人をキーマンに指名した。
指揮官が挙げたのが、上原琉翔(4年)、青木瑠郁(4年)、高山豪起(4年)、辻原輝(3年)、野中恒亨(3年)。「この5人がジョーカー。5人とも力を出せば優勝に近づけられる。他の大学は5枚もいない」と自信を示した。
今季の大学3大駅伝では10月の出雲で2連覇を達成。一方で11月の全日本は4位にとどまり、1位から順に駒大、中央大、青学大に先着を許した。前田監督が特にライバル視するのは、2連覇中の青学大と3年ぶりの王座奪還を狙う駒大の2校。「実績的には青山、駒澤が強い。(青学大の)黒田(朝日)くん、(駒大の)佐藤(圭汰)くんは絶対的なジョーカー」と警戒を強めている。
強力なエースを擁する優勝候補に対し、国学院大は選手層で対抗する構えだ。野中は11月に1万メートルで27分36秒64をマークし、前回大会で青木は4区、辻原は7区でともに区間2位と好走。直近で2年連続区間2桁順位だった山登りの5区の対策も、3月から年間計画で進めてきた。
指揮官は「5人が区間3番以内で走れれば、優勝を引き寄せられる。あとは山。課題である山を育成できていたのかが検証されるのが、第102回大会だと思う」とにらんだ。