第98回選抜高校野球大会の「21世紀枠」の各地区候補校9校が12日、発表された。2026年1月30日の選考委員会…

東北大会に初出場し、入場行進をする名取北の選手たち＝盛岡市のきたぎんボールパークで2025年10月8日、山田英之撮影

　第98回選抜高校野球大会の「21世紀枠」の各地区候補校9校が12日、発表された。2026年1月30日の選考委員会で2校が選ばれ、一般選考校とともに3月19日に阪神甲子園球場で開幕するセンバツ大会に出場する。

　東北地区から選出された名取北（宮城）のプロフィルや推薦理由を紹介する。

名取北（東北）

　1979年創立の県立普通科校。2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた地域にあり、野球部員を含む多くの生徒が毎年、海岸防災林の再生プロジェクトに参加する。部員が10人に減った時期もあったが、「取り組みを変えれば、結果も変わる」と考え、朝練習なし、平日は2時間練習という制約の中、実戦に近い練習で粘り強さを培った。秋は宮城大会で3位に入り、東北大会に初出場した。また「刺」「殺」「死」などを含む言葉を使わない野球用語を考える探究活動にも取り組む。