第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で悲願の初優勝を目指す国学院大が12日、東京・渋谷区の渋谷キャンパスで壮行会を行…
第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で悲願の初優勝を目指す国学院大が12日、東京・渋谷区の渋谷キャンパスで壮行会を行い、昼休みに集まった多くの学生、教職員を前に前田康弘監督(47)、上原琉翔主将(4年)らが3週間後に迫った大一番に向けて決意を示した。
その後、上原、青木瑠郁(るい、4年)、高山豪起(4年)、野中恒亨(ひろみち、3年)、辻原輝(ひかる、3年)の主力5選手が会見を行い、希望する出場区間や決意などを表明した。上原、青木、高山の最上級生はそろって希望区間について責任感を持って「2区」と明かした。「ジョーカー(切り札)は5人もいます」と前田監督が誇る「5本柱」の主なコメントは以下の通り。
上原琉翔(4年)「2区を希望しています。キャプテンとしてトップでタスキを渡したいです」
青木瑠郁(4年)「希望区間は2区です。箱根駅伝は1年に1区、2年に3区、3年に4区を走っているので、2区を走れば(5区以外の)往路をコンプリートできます。この1年、箱根駅伝にフォーカスしてきたので、1年前よりスタミナがついています」
高山豪起(4年)「今年2月に別府大分マラソンを走って、自信がつきました(マラソン日本人学生歴代8位=当時、現9位=の2時間8分50秒で走破)。希望区間は2区です。2区を走った選手が国学院大のエースということになります」
野中恒亨(3年)「最近、SNSで『日本人留学生』と言われています。自分の強みを生かせるのは、1区、3区、7区と思います。5区以外なら、どこでも来い、という感じです」
辻原輝(3年)「皆さん、ご存じと思いますが、希望区間は地元(神奈川・二宮町)を走る4区です。僕はメンタルで走るタイプなので4区ならさらにモチベーションが上がります。(会見に同席した前田監督が「(前回と同じ)7区でもいいじゃん」と突っ込みを入れると)やっぱり、各校の主力選手が走る4区の方がやる気が出ます!」
国学院大は今季、学生3大駅伝初戦の出雲駅伝(10月13日)で快勝。3大駅伝では昨季から今季の全日本大学駅伝(11月2日)まで直近の5戦で3勝。国学院大は勝ち方を知り始めている。「箱根駅伝だけは勝っていません。その1点だけを見据えて、この1年、やってきました。ハーフマラソンの上位10人の平均タイムは全チームでNO1です。堂々と臨みます」と前田監督は、謙虚、かつ、意欲をにじませて話した。いよいよ、悲願達成の時は近づきつつある。