<センバツ21世紀枠9地区候補校発表>◇12日公立で奈良県内屈指の進学校の郡山が近畿の21世紀枠候補校に選出された。今秋…

<センバツ21世紀枠9地区候補校発表>◇12日

公立で奈良県内屈指の進学校の郡山が近畿の21世紀枠候補校に選出された。

今秋は奈良大会で4位に入った。準々決勝で高田商に5-4と競り勝つと、3位決定戦では近畿8強となった橿原学院に4-6と食い下がった。

近年は奈良で上位進出も多く、昨年は春夏秋と3季連続で4強入り。今秋は準々決勝で高田商を下すなど、4位に入った。

甲子園には春夏通算12度出場。郡山中時代の1933年(昭8)夏に初出場すると、23年6月に他界した森本達幸元監督のもと、71年夏には4強入りを果たした。直近では春は98年、夏は00年を最後に甲子園から遠ざかっている。

1893年(明26)創立の伝統校。学校は大和郡山城の二の丸に建つ。同城は2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長も拠点とした。

村井博樹校長からナインに近畿の候補校に選出されたと報告があった。主将の田副(たぞえ)皓大捕手(2年)は「率直にうれしい気持ちです。先輩方が残した結果やいい伝統があってこそ選んでいただいた。浮かれることなく地に足着けてやっていきたいです」と喜んだ。

同校OBの岡野雄基監督(35)も「ありがたいというのが率直な思い。ここに来させてもらって6年になるが、今まで先輩が一生懸命やってきて積み重ねてきたことを代ごとにどう良くしていこうとか、どう変えていこうと考えて、それがちょっとずつつながってこういう結果をもらえたのかな」とかみしめた。

前回の甲子園出場は00年夏。田副は「古豪復活を目指して頑張りたい」と気合十分。大和郡山は女性初の総理大臣になった高市早苗首相の地元で、来年の大河ドラマ主人公のゆかりの地でもある。「いい流れに乗って、奈良を広げていきたい」と思い描いた。

◆郡山 1893年(明26)に創立した県立校。生徒数1092人(女子590人)。野球部は1897年(明30)創部で部員は36人(うちマネジャー3人)。甲子園は春が6度、夏が6度。主な卒業生は元ロッテ荻野貴司、元阪神中村泰広、ABCテレビ岩本計介アナウンサー、JO1河野純喜ら。学校は大和郡山城の二の丸に建つ。所在地は大和郡山市城内町1の26。村井博樹校長。