◆スノーボード・ハーフパイプ(HP)W杯第1戦(12日、中国・張家口) 女子決勝が行われ、16歳の工藤璃星(りせ、TOK…
◆スノーボード・ハーフパイプ(HP)W杯第1戦(12日、中国・張家口)
女子決勝が行われ、16歳の工藤璃星(りせ、TOKIOインカラミ)が2回目に90・25点をマークし、2位で自身初の表彰台に立った。
来年2月開幕のミラノ・コルティナ五輪代表選考を兼ねた今季W杯が開幕。16歳の新星・工藤は1回目に88・00点をたたき出し、暫定トップにつけた。2回目はラストヒットで勝負に出て逆スタンスで入り、3回転の大技を決めきった。ただ、工藤の後に滑った17歳のチョイ・ガオン(韓国)が92・75点をたたき出し、逆転された。
それでも15歳になった昨季から海外のW杯を転戦し、3月の世界選手権4位などあと一歩だったが、初の表彰台を飾った。世界選手権銀メダルで同学年の清水さら(TOKIOインカラミ)と高め合い、初の五輪を目指してきた新星が初の五輪出場へ前進した。五輪に出場すれば、22年北京五輪ビッグエア銅メダルの村瀬心椛の17歳を超える冬季五輪日本女子最年少でのメダルにも期待がかかる。
16歳の大橋空奈(グローバルスノーデザイン)は2回目に52・00点を出し、8位だった。北京五輪代表の小野光希(バートン)は4本目のヒットで、逆スタンスで入り、2回転半する技を狙ったが、決めきれず、44・00点の9位にとどまった。
各国の五輪代表は最大4枠で、昨季に始まった選考レースでは、清水、小野、北京五輪銅メダルの冨田せな(宇佐美S.C)、妹の冨田るき(東海東京フィナンシャル・ホールディングス)、工藤らがミラノ五輪出場をかけ、し烈な争いを繰り広げている。