阪神中野拓夢内野手(29)は今オフも三菱自動車岡崎時代にプレーした愛知・岡崎市内で自主トレを行う。古巣の社会人選手から刺…
阪神中野拓夢内野手(29)は今オフも三菱自動車岡崎時代にプレーした愛知・岡崎市内で自主トレを行う。古巣の社会人選手から刺激を受けながら鍛錬。原点回帰で2年連続の好結果につなげる意気込みだ。
中野 (在籍時期が)かぶる選手が(年々)少なくなっていますけど、そういう環境でやるのも大事。お互いに刺激を与えながら。プロにいけたのも三菱自動車岡崎さんのおかげだと思っているので、感謝の込めて1月は岡崎でやる。ケガをせずに1年間乗り切る体力は社会人でついたのでありがたい。
今年1月の自主トレでは初日から約600球を打ち込んだ。右の手のひらはマメがつぶれて皮がめくれるほどバットを振った。プロを目指していたハングリー精神を思い起こし、昨季の不振を打破するきっかけになった。
今季は主に「2番二塁」で3年連続全143試合に出場し、打率は昨季から一気に5分上げて2割8分2厘。盗塁も13増やして19盗塁を決めた。わずか2失策で二塁手部門のベストナイン&ゴールデングラブ賞を獲得し、選手会長として堂々リーグ優勝に貢献した。だが、満足はしていない。
中野 打撃も今年でいいというわけではない。進化するためにも考えながらやりたい。
23年に最多安打を獲得したヒットマン。大きな個人目標に初の首位打者がある。
中野 今年も首位打者を意識しながらやったけど、途中からうまくいかなくなったりいろいろあった。すべてにおいてチームのためにやることが自分の役割。その結果タイトルがついてきたら。
もちろんチームとしての大目標が最優先。球団初のリーグ連覇と今年果たせなかった日本一の奪回へ、決意を新たにしている。
中野 チームとして目指すものは1つ。(連覇に)意識を置きすぎず、今年と同様にチームがやるべきことをしっかりやればおのずと見えてくる。一丸となって来シーズンもやりたい。
選手会長は村上に譲ったが、チームを引っ張る姿勢は不変。古巣でパワーをもらい力に変える。【塚本光】