中日に現役ドラフトでDeNAから移籍した知野直人内野手(26)が12日、ナゴヤ球場で入団会見を行った。背番号は「65」に…

中日に現役ドラフトでDeNAから移籍した知野直人内野手(26)が12日、ナゴヤ球場で入団会見を行った。背番号は「65」に決まった。

知野は「チャンスだと思って死に物狂いでやりたい」と力強く意気込みを語った。移籍を知ったのは、新潟の実家へ向かう新幹線の車内だったといい、「通路ですぐに電話をかけました」と運命が変わった瞬間を振り返った。「ちょっと予想していたというか、あるかなとは思っていた。いざ選ばれると、初めての違う球団なので。実感がなかなか沸かなかったです」と率直な気持ちも明かした。

今季は1軍で8試合の出場にとどまり、打率1割7分6厘、1本塁打、2打点。ファームでは83試合に出場し、内野の全ポジションに加え、外野も1試合守った。「ユーティリティーは僕の見せたいところ。足も使えるので、そこを全力でアピールしたい」と持ち味発揮に自信をのぞかせた。

移籍発表後には、中日の根尾昂投手(25)、DeNA時代の同僚で同学年、同じく現役ドラフトで中日に加入した細川成也外野手(27)、小池正晃打撃統括コーチ(45)から連絡が届いたという。

新天地で才能を開花させた細川が築いたDeNA→中日の“黄金ルート”に続く形となった。知野は「僕も細川みたいになれたらいいなと、ここ数日考えていたので。細川に追いつけるように」と笑顔。ファーム時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた同学年の背中を追う決意を示した。

来年1月の自主トレはこれまでと同じく、DeNA佐野恵太外野手(31)のグループに参加する予定となっている。【佐瀬百合子】