巨人からポスティングシステムを使ってメジャー球団の移籍を目指す岡本和真内野手の代理人を務めるスコット・ボラス氏が11日…

 巨人からポスティングシステムを使ってメジャー球団の移籍を目指す岡本和真内野手の代理人を務めるスコット・ボラス氏が11日(日本時間12日)、ウインターミーティングが開催されているオーランドのホテルで取材に応じ、「今後15日間で明確な動きが見えてくる」などと話した。

 2日前の取材対応で岡本について複数のメジャー球団から三塁手としての評価が高いことを明かしたボラス氏は「オカモトは複数(一塁と三塁)のポジションを守れ、打線の中軸を担える選手。球団もそれを理解している。すでに『ビッグ・オーク』に関心を持つ複数球団と交渉をしている」と、岡本の愛称を口にしながら経過を報告した。

 今オフのFA市場は岡本、同じくポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指すヤクルトの村上と同じパワーヒッターが豊富。2日前にはナ・リーグ二冠のシュワバーがフィリーズと5年1億5000万ドル(約232億5000万円)で、この日はメッツからFAになった元本塁打王のアロンソがオリオールズと5年1億5500万ドル(約240億円)で合意したことが発表された。

 西武からポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指す今井達也投手も担当するボラス氏はともに年明けに交渉期限を迎えることを踏まえ、「契約年数や条件について球団と話し合いを進めており、すでに複数の球団とそうした議論を行っている。そして、昨日も新たに2球団が選手獲得に関与してきました。FA市場の進展に伴って多くの交渉機会が残されており、条件の精査を続けていく」と話し、「今後15日間でより明確な動きが見えてくると思う」と見通しを語った。

 今季の岡本は5月に左肘のけがで長期離脱を強いられたが、69試合で打率・327、15本塁打、49打点、OPS1・014の好成績。NPB11年の通算成績は1074試合、打率・277、248本塁打、717打点、OPS・882。NPB屈指の堅守強打の選手として本塁打王3回、打点王2回、ゴールデングラブ賞3回に輝いている。