◆第77回阪神JF・G1(12月14日、阪神競馬場・芝1600メートル)追い切り=12月11日、美浦トレセン 前走のアル…

◆第77回阪神JF・G1(12月14日、阪神競馬場・芝1600メートル)追い切り=12月11日、美浦トレセン

 前走のアルテミスSで2着に好走したミツカネベネラ(牝2歳、美浦・鈴木伸尋厩舎、父モーリス)は、気性面に配慮した“ソフト仕上げ”でうまく態勢を整えた。美浦・Wコースで外サトミノマロン(6歳2勝クラス)を追走する形から、6ハロン88秒6―12秒6とラストだけ伸ばして馬なりのままフィニッシュ。手綱を執った津村明秀騎手は「行く気満々だったので、最後だけ併せた。気持ちよく走れていた」と出来の良さに納得の表情だった。

 レース前にテンションが一気に高ぶりやすい面が課題で、この日は防音効果の高いメンコ(覆面)を試して手応えをつかめた様子だ。鈴木伸調教師は「メンコとかを少し替えてみたりして、いつもより良かった。帰り道もテンションが上がっていなかった。(競馬場の)地下道とかでスイッチが入るとすごいからね」と目を細めた。師弟による二人三脚の努力で、夢のG1制覇へ着実にステップを進めた。