<浜松開誠館 赤き血のイレブン 8>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国…

<浜松開誠館 赤き血のイレブン 8>

第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。

日刊スポーツ静岡版では「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。

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DF磯部舜也(2年)は偉大な先輩の背中を追っている。あこがれの選手は同校OBでJ1京都のDF須貝英大(27)。磯部と同じフォルトゥナから開誠館に進学し、明大卒業後にプロになった。「僕も須貝さんにあこがれて開誠館に入った。将来は自分もプロになりたい」と、同じ歩みを目指している。

2年生ながら不動のセンターバックとしてチームの守備を支える。気持ちを前面に出して戦うファイターで、「体を投げ出してゴールを守ることが自分の役目」。両足の正確なキックも武器の1つ。最終ラインからの1本のパスでチャンスを作るプレーも得意だ。

今夏の全国総体では右ひざのケガの影響もあり、本調子ではなかった。3回戦では山梨学院に敗戦。自身が生まれ育った地元の高校に敗れ、「そのことが1番悔しかった」。夏の借りは冬の全国舞台で返すつもりで、「山梨学院にはリベンジしたい」と雪辱に燃えている。

センターバックのDF岩瀬琢朗(3年)とのコンビで堅固な守備を構築。磯部は「試合中に助けてもらうことが多い。先輩たちと1試合でも多く試合ができるように、自分の全てを出したい」。闘志あふれるプレーで最終ラインからチームを鼓舞する。【神谷亮磨】

◆磯部舜也(いそべ・しゅんや)2008年(平20)8月4日、山梨県生まれ。小1から中3までフォルトゥナでプレー。180センチ、71キロ。右利き。血液型A。家族は両親、姉、兄、弟。