<AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)G大阪2-0ラチャブリ(タイ)>◇11日◇1次リーグF組◇第6節◇パナスタガン…

<AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)G大阪2-0ラチャブリ(タイ)>◇11日◇1次リーグF組◇第6節◇パナスタ

ガンバ大阪がホームでラチャブリ(タイ)を下し、1次リーグを6戦全勝で終えた。

この試合でFW林大地(28)が今季初めてピッチに立った。昨年10月の川崎フロンターレ戦で後半40分から出場して以来のベンチ入りを果たし、後半42分に交代出場した。

ウオーミングアップ中に呼ばれ、ベンチに走る際にはサポーターから大きな拍手が送られ、ニュルンベルク(ドイツ)でも同僚だったMF奥抜侃志と交代で試合に入ると、短時間ながらも積極的な動きを披露した。G大阪のホームスタジアムのある吹田市に隣接する箕面市の出身。ジュニアユース時代に所属したクラブのホームゲームに出場に「万博(記念競技場)でも見ていたし、パナスタでも見ていて、ガンバの選手として(ピッチに)立ちたいなと思っていたので、それが今日かなって、うれしかった」。ようやくかなったパナスタデビューに笑顔を見せた。

昨夏にベルギー1部シントトロイデンから完全移籍で加入。リハビリ中の状態ではあったが、東京五輪代表FWはシーズン終盤に戻ることが期待されていた。しかし10月のアウェー川崎F戦でG大阪デビューを果たすも、再び離脱。12月には右膝軟骨の2度目の手術を実施した。「それを受けたら、最短で(復帰まで)1年かかると言われていた。それでもやるしかなかった。12月5日に手術したので、ちょうど1年。最後に出られて良かった」と振り返った。

ダニエル・ポヤトス監督のラストマッチにもなった今季最終戦に間に合ったことで安堵(あんど)の表情も見せたが、すぐに気を引き締めた。「最後にサポーターの前に姿だけでも見せられて、ほっとしている。でもそれだけでは物足りないのはわかっている。これからは結果を出して証明していけたらと思う」。あくまでここがG大阪でのスタートラインであることを強調した。

復帰したタイミングでシーズンを終えることになったが、すでに気持ちは来季に向かっている。「期待して欲しいし、忘れられたくない。そういう思いでずっとリハビリしてきた。ガンバは必ずタイトルが必要で、欲しているチーム。全員で必死こいてタイトルを取りにいきたい」。けがに苦しみ、もどかしい思いを抱え続けた1年半を乗り越えた背番号9は、来季に本領発揮する。【永田淳】