ラグビー・リーグワン2部のNECグリーンロケッツ東葛が、2025―26シーズン終了後にJR東日本へ譲渡されることが11…
ラグビー・リーグワン2部のNECグリーンロケッツ東葛が、2025―26シーズン終了後にJR東日本へ譲渡されることが11日、発表された。この日、NECの森田隆之社長兼CEOとJR東日本の喜㔟陽一社長、リーグワンの玉塚元一理事長が都内で会見。喜勢社長は「ラグビー界の発展に多大な実績を残し、歴史と伝統あるチーム。そのようなチームを来季から仲間として迎え入れられることは、非常にうれしく今からワクワクしている」と語った。
NECは8月に、今季終了後にチームを譲渡する検討を開始したと発表。譲渡先候補として複数あった中、NECの森田社長は「JR東日本さんは、喜勢社長ご自身が(検討)当初から(拠点の)我孫子グラウンドやクラブハウスを視察されるなど、最も熱心に検討頂いた企業様」と説明した。JR東日本は、企業スポーツとして野球、柔道、バスケ、陸上チームを保有する。「ラグビーへの強い情熱を持ってチームを更に発展させ、新たな歴史と伝統を築いていただけると確信している」と森田氏。ラグビーも、企業スポーツとして当面は運営するという。
JR東日本は、すでにトップイーストに「JR東日本レールウェイズ」があるが、喜勢社長は「レールウェイズからグリーンロケッツにメンバーが入れるくらい、力を付けてくれることを期待している」とコメント。JR東日本にプロスポーツ選手が在籍した前例はないが、東葛でプロとして活動する選手との契約は柔軟に対応。社員選手については「企業間で転籍を希望すれば、当社の社員として迎え入れる」と、方針を示した。
ホームの東葛エリア、ホストスタジアムは変わらず、練習拠点はNECがJR東日本にレンタルするという。新たなチーム名は未定。喜勢社長は「地域やファンの皆様、選手やスタッフの気持ちを伺って、どうするかを相談しながら決めたい」とした。NECグリーンロケッツとして臨む最終シーズンは13日に開幕する。森田社長は「ディビジョン2での優勝、ディビジョン1昇格を目指し、来年7月の譲渡までしっかりとチームを運営していきたい」と抱負を語った。