Jリーグの年間表彰「Jリーグアウォーズ」が11日、横浜アリーナで行われ、守護神として鹿島の9季ぶり9度目の優勝に貢献し…

 Jリーグの年間表彰「Jリーグアウォーズ」が11日、横浜アリーナで行われ、守護神として鹿島の9季ぶり9度目の優勝に貢献した日本代表GK早川友基(26)が最優秀選手賞(MVP)を獲得した。GKの受賞は2010年の元日本代表GK楢崎正剛氏(当時名古屋)以来、15年ぶり2度目。

 早川と日本代表のエース・上田綺世(フェイエノールト)は鹿島の元同僚で同級生。公私ともに仲がよく、10月の日本代表戦では、同時先発出場を果たした。

 2人の共通点は、身長の低さが理由の1つとなり、ジュニアユース(中学生年代)からユース(高校生年代)に上がれなかったこと。早川は横浜M、上田は鹿島に所属していたが、ともに身長が160センチ台にとどまり昇格見送りとなった。

 現在早川は187センチ、上田は現在182センチ。ともに高校時代に一気に背が伸びたが、2人は身長に頼らないプレーも持ち味とする。早川が万能型GKになったのも、上田が背後への抜け出しを得意としているのも、体格に恵まれない葛藤を育成年代で経験し、生き残る術(すべ)を磨いたからこそ。当時から高身長であれば、代表に上り詰めるだけの武器を持つ選手になっていたかどうかはわからない。(岡島 智哉)