レアル・ソシエダードのジョキン・アペイバイ会長(59)が株主総会で、「不測の事態に直面した。支払いを受けていない」と株式…
レアル・ソシエダードのジョキン・アペイバイ会長(59)が株主総会で、「不測の事態に直面した。支払いを受けていない」と株式会社ヤスダグループの未払いを認めた。
Rソシエダードは10日に株式総会を開催した。アペイバイ会長がその際、昨季まで2年間メインスポンサーを務め、今年7月から5年間の戦略的パートナーシップ契約を新たに締結したヤスダグループの債務について言及したもようを、スペイン各紙が伝えている。
ヤスダグループに関してはすでに、クラブが株主総会に先立って株主に提出した報告書により、1340万ユーロ(約24億1200万円)もの債務があることを地元紙に報じられていた。
アペイバイ会長はこの件について、「不測の事態に直面した。支払いを受けていない」と認めつつも、ヤスダグループがこれまで、スポンサー料の540万ユーロ(約9億7200万円)に加え、「1000万ユーロ(約18億円)以上投資してくれた」と大きな収益をもたらせてくれたことを評価。そして現在、契約変更について交渉中であることを伝えた。
アペリバイ会長はさらに、ヤスダグループから新たに日本企業2社を紹介され、そのうちの1社が新契約への参加に興味を持っていることを明かした。これはヤスダグループの負債を軽減するものとなり、「この契約を適切に締結できれば、中長期的に良いものになるだろう」とポジティブに捉えている。交渉はRソシエダードが今年7月に日本ツアーを実施した際にスタートし、今後数カ月間続く見込みだ。
アペリバイ会長はまた、ヤスダグループの債務がなければ、昨季の利益は1690万ユーロ(約30億4200万円)ではなく、3000万ユーロ(約54億円)に達していたことも伝えている。(高橋智行通信員)