BIGな夢を、堂々と誓った。剛速球で甲子園を沸かせたロッテのドラフト1位・健大高崎の石垣元気投手(18)が11日、都内で…

BIGな夢を、堂々と誓った。剛速球で甲子園を沸かせたロッテのドラフト1位・健大高崎の石垣元気投手(18)が11日、都内で行われた新入団選手発表会で、日本球界最速の「球速170キロ」という大きな目標を掲げた。サブロー新監督からは10人の新人たちへ「食いまくれ」と、注文も。石垣は大好きなカレーライスで体づくりに励み「最速」の称号を目指す。

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ドラフト1位ルーキーは新たな「G・ISHIGAKI」の背ネームにエースナンバー「18」を背負い、緊張した面持ちで登場した。石垣は「昨日もユニホームを着たんですけど、今日の方がより実感が湧いてきた。サブロー監督さんもいて、より気が引き締まってきました」と心境を明かした。

会見では、ロッテ製品「ビックリマンチョコ」にちなみ「どんな選手になってみんなをびっくりさせたいか」というお題が出された。石垣がフリップボードに書いたのは「170キロ」の文字。「まだ日本人で投げた人はいないので、自分が投げて日本中をびっくりさせたいと思います」と宣言した。現在の最速は158キロで「5年以内には(170キロを)出したい」と力を込めた。「まだまだ体ができてないので、しっかりと体を作りながら投げていったらいけるのかなと思います」。冷静に現在地を分析し、未来を描いた。

指揮官からは「食いまくれ」とゲキが飛んだ。サブロー監督は新人選手の顔ぶれを見て「みんな細いなと思いましたね。伸びしろがある」と期待感を口にし、「やっぱり体を大きくすることから始まると思う。とにかく飯が食えないと大きくならないんで、食って、食ってほしい。無理やり流し込むぐらいしないと、多分大きくならない」と“大食い指令”を出した。

毎晩、米をどんぶり2杯は必ず食べるように意識しているという石垣。1月の入寮までに2キロ増の80キロが目標体重だ。大好物はカレーライス。「カレーだったらいくらでもいけます。飲み物です」と白い歯を見せた。

エース候補の18歳右腕は「一番は焦らないことが大事だと思うんで、しっかりとやっていきたい」。エースへの成長物語が、ここから始まっていく。【星夏穂】