調教師としてJRA通算497勝を挙げ、2018年春に定年引退した岩元市三さんが12月11日、調教師試験に合格した弟子の…
調教師としてJRA通算497勝を挙げ、2018年春に定年引退した岩元市三さんが12月11日、調教師試験に合格した弟子の和田竜二騎手=栗東=に祝福のコメントを寄せた。
和田竜は1996年に岩元厩舎の所属ジョッキーとしてデビュー。岩元さんが管理し、2000年の有馬記念などG1を7勝したテイエムオペラオーとの名コンビなど、強い師弟の絆で知られている。
3回目の受験で念願の合格となり、岩元さんは「よかった、よかった。騎手にとって、勉強は得意な分野ではないので、本当によく頑張ったのでしょう。私が定年になってから竜二のレースを見るのが日課でした。来年の春には騎手を引退し、寂しい気持ちもあるけど、すごくうれしいことです。合格が発表されてから、すぐに電話がかかってきましたが、喜び方は控えめでした。そういう男です。とにかくホッとしました」。師匠にとっても最良の一日となったようだ。
和田竜は会見で「岩元先生に憧れを抱いていたので、騎手の後は先生のような誠実な調教師になりたいと思っていた」と答えた。その師匠は「開業してから(定年まで)20年ほどでしょうか。お客さんを、馬券を買ってくれるファンを喜ばせるような調教師になってほしいです。簡単ではありませんけどね。競馬は、やっぱり最後は調教師。思うような調教をして、思うようなレースに使って、しっかり結果を出してほしい。オペラオーの尾っぽに近づくような、あんな素晴らしい馬をつくってほしいですね。今、私は78歳ですが、また楽しみができました。ファンの皆さんも応援してあげてください」とエールを送っていた。