<2025Jリーグアウォーズ>◇11日◇横浜アリーナ2025年シーズンのJリーグアウォーズ(年間表彰式)で、鹿島アントラ…

<2025Jリーグアウォーズ>◇11日◇横浜アリーナ

2025年シーズンのJリーグアウォーズ(年間表彰式)で、鹿島アントラーズのGK早川友基(26)が最優秀選手(MVP)に選出された。GKとしては、10年の楢崎正剛(名古屋グランパス)以来15年ぶりの快挙となった。

壇上で早川は「まずこのような本当に素晴らしい賞を頂き本当にうれしく思います。小さい頃からサッカー選手を夢見てプレーしてきた。いつかJリーガーになって活躍してW杯にいって優勝したい夢も芽生えた。小さい頃からステップを踏み続け、Jリーガーになれてここにたてたことは本当にうれしく思います」と話した。

今季は開幕戦から38試合にフル出場し、9年ぶり9度目のリーグ制覇に大きく貢献した。毎試合のように決定機を阻止するほどの存在感でリーグ2位の31失点。最後尾からチームを支え続けた。

飛躍の年になった。国内組主体で臨んだ7月の東アジアE-1選手権でA代表デビューを飾ると、9月からは欧州組も混ざった日本代表に選出された。正GK鈴木彩艶が負傷した11月にはガーナ戦、ボリビア戦と2試合連続無失点と結果を残した。リーグ戦終盤に神がかったセーブでチームを救った際には「個人的にも代表活動で得てチームに還元する部分、代表で吸収できた部分もかなりある。今自分は充実してやれている」とうなずいていた。

史上2人目のGKとしてのMVP。今後の日本サッカー界にとっても意味のある受賞となった。

「今回、自分がJリーガーでMVPを受賞したことで少しでも小さい子がGKをやりたいな、早川選手みたいになりたいなと思ってもらえるような選手になりたい。GKがより素晴らしいポジションだと思ってもらえる活動や表現をドンドン発信していきたい。この賞をいただけてうれしく思います。ありがとうございます」

8年間国内無冠のチームにタイトルをもたらした上に、個人としても最高の栄誉をつかんで今季を締めくくった。