日本ハム杉浦稔大投手(33)が「北海道会」継続へ意欲を見せた。今年2月の名護キャンプ中に初開催された北海道出身選手による…

日本ハム杉浦稔大投手(33)が「北海道会」継続へ意欲を見せた。

今年2月の名護キャンプ中に初開催された北海道出身選手による“決起集会”だが、幹事役を務めた道産子最年長の千歳市出身・伏見が阪神へトレード移籍した。仕切り役不在となったが、代わりに最年長となった帯広市出身右腕は、新たな幹事役に第1回は所用で欠席した札幌市出身の今川を指名。第2回の開催実現へ動き出す。

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日本ハムの「北海道会」は存続へ向けて大きなピンチを迎えていた。面倒見のいい伏見がトレード移籍で突然の“退会”。柱を失い、代わりに道産子最年長となった杉浦は「みんなやることはやりたいですけど、自分が主導したくないっていう…これが道民性っす(笑い)」と説明した。

2月の沖縄・名護キャンプ中に第1回が開催されたが、杉浦によると「(伏見)寅威さんが『やる?』と言ってくれて」とすべての段取りを伏見がしてくれたという。来春キャンプでの第2回開催へ向けては「やりたいんですけど、幹事ができそうな人がいない…」と苦笑いした。

そこで杉浦は“道産子の執念”に懸ける。「今ちゃんに、やらせたほうがいいかも。(第1回も)めっちゃ出たがっていましたから」と新たな幹事役候補に所用で第1回を欠席していた今川の名前を挙げた。「今ちゃんが仕切るのも、あんまり見えないんだよなぁ。道産子って張り切りすぎるとみんな引いちゃうので(笑い)」と言いながらも、「なんとなく僕がまとめておきます」。ともに現在はエスコンフィールドを拠点に自主トレ中で“裏幹事”として支える考えもある。

もうひとつの心配は「ちゃんと盛り上がるのか」。第1回は伏見が会話を回して「どこが一番田舎か選手権」などで盛り上がったという。その伏見と、現役ドラフトで旭川市育ちの松浦も抜けたが、新たに根室市出身の藤森と江別市出身の常谷が加わって道産子選手9人の大所帯は変わらない。「意外となんだかんだで盛り上がるので、今ちゃんが幹事でまたやれたら」と新たなチームの道産子最年長は期待した。【木下大輔】