第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で3年連続9度目の優勝を狙う青学大は11日、東京・渋谷区の青山キャンパスで壮行会…

 第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で3年連続9度目の優勝を狙う青学大は11日、東京・渋谷区の青山キャンパスで壮行会を行い、原晋監督(58)、主将でエースの黒田朝日(4年)らが昼休みに集まった学生、付属の高校生、卒業生、教職員らに大一番に向けた決意を語った。

 「今大会は激戦になります。現チームが始動した今年の1月は箱根駅伝の優勝確率が0%でした。それが、地道に走り込んだ夏合宿などを経て、3連覇を狙える組織になりました。今夏大会は『輝け大作戦』で臨みます。走る10人だけではなく、控え選手、マネジャー、スタッフ、チーム全員が、輝いてほしい。一番星で大手町に帰ってきます」と原監督があいさつすると、キャンパス内は大きな拍手が鳴り響いた。

 今季の青学大には勝ちたい理由がある。現4年生と同期生の皆渡星七(みなわたり・せな)さん(当時3年)が今年2月に悪性リンパ腫のため、21歳の若さで亡くなった。前回の箱根駅伝直前には、闘病中の入院先からミーティングにリモートで参加し、チームメートを励ました。「私たちが皆渡を励まさなければならないのに、私たちが皆渡に励まされた。第101回箱根駅伝優勝は間違いなく皆渡の力がありました」と原監督は明かす。

 2年連続で8区で区間賞を獲得した塩出翔太(4年)は壮行会で「今回も優勝して、皆渡にいい報告をしたい」と言葉に力を込めて話した。