箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を狙う青学大の原晋監督(58)が10日、恒例として「輝け大作戦」を発令した。「駅伝を走る…

 箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を狙う青学大の原晋監督(58)が10日、恒例として「輝け大作戦」を発令した。「駅伝を走る10人だけではなく、控え選手、マネジャー、チーム全員が、それぞれの立場で輝いてほしい。名付けて『輝け大作戦』です」と宣言した。

 16人の登録選手にはマラソン日本学生記録保持者の黒田朝日(4年)をはじめ、前回のVメンバーが順当に登録された。上位10人の1万メートル平均タイムは28分1秒08。「27分台を狙いましたが、中大に先を越されて悔しいです。中大はお見事。ギネス級です」と原監督はライバルをたたえた。

山に1年生秘密兵器 ただ、得意の箱根路では負けるつもりはない。3連覇へ鍵は山の特殊区間。前回、5区は若林宏樹(競技引退)、6区は野村昭夢(現住友電工)が共に区間新記録で走破した。卒業した2人の後継者について原監督は「山には1年生の秘密兵器がいますよ」とニヤリと笑いながら秘策の一端を明かした。1年生の登録メンバーには石川浩輝、上野山拳士朗、松田祐真が入った。この3人の中に「秘密兵器」がいるようだ。

 直近の11大会で8勝。今回も箱根路で輝きを放つつもりだ。(竹内 達朗)

 〇…前回上位5校の監督による「箱根駅伝トークバトル」が公式会見後に行われた。青学大の原監督が「トークバトルでも負けません」と宣言すれば、駒大の藤田監督も「原さん、手ごわいですけど負けないように」と応じるなど約1時間、会場の箱根ファンを沸かせた。恒例の目標順位発表では、全監督が「優勝」とボードに書き込み、国学院大の前田監督はすしに例えて「特上はいないが、上にぎり10人で戦う」と意気込んだ。