【ホノルル(米ハワイ州)9日(日本時間10日)=佐藤究】常夏の島からヒットメーカー宣言! ソフトバンクの2年連続のハワイ…

【ホノルル(米ハワイ州)9日(日本時間10日)=佐藤究】常夏の島からヒットメーカー宣言! ソフトバンクの2年連続のハワイ優勝旅行初日。周東佑京内野手(29)が26年シーズンの「最多安打」に闘志を燃やした。今季は96試合に出場し、リーグ16位の110安打をマーク。ケガで離脱がなければ初の打撃タイトルは十分射程圏だった。ライバルとなる同僚の近藤健介外野手(32)や柳町達外野手(28)らの名前を出して安打量産を誓った。

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アロハ~な雰囲気が一変した。周東は優2年連続優勝旅行で訪れたハワイを満喫。ただ、話題が野球に移ると別だった。背筋を伸ばし、表情を引き締めた。来季目指す最多安打へ、チームメートの柳町、近藤らにライバル心をのぞかせた。

「近藤さんは四球が多い。ヒットを打つチャンスが逆にないんじゃないかなと。(柳町は)打撃の技術が高いですし、そこに自分自身がどれだけ追いついていけるのか。そこは1年間全員が出て、どんな感じになるのかなという楽しみもあります」

今季は柳町と牧原大が安打数でパのトップ10に入った。近藤も状態が万全なら、争いに絡んでくるが、警戒されて四球が多い分、自身が有利と感じている。「(ヒットの)本数を稼ぐことにフォーカスしながらやっていけたら」。力強くヒットメーカー宣言をした。

今季は96試合に出場。背部痛などのケガに泣き、規定打席に届かず。それでも、パトップの楽天村林と34本差の110安打をマーク。離脱がなければ十分可能性があった。だが周東は「狙えたか、狙えないかは、ケガをしてなかったとして、逆にその(ケガの)期間に打てたかは分からないので。運も実力のうち。実力がまだなかった」と反省。「来年はしっかり狙える位置に。試合に出続けると見えてくるんじゃないですか」と力を込めた。

打率は浮き沈みがあるが、安打数は打った分だけタイトルに近づける。「やっぱり減らないので。積み重ねていった方が戦っていく上で楽なのかなと」。主に1番起用が多い。シーズンを完走すれば、打席数は自然と増える。ヒット打つ機会も増え、安打量産を目指していく。

優勝旅行初日はショッピングやパーティーリフレッシュに励んだ。2日目以降は朝6時からトレーニングに励む予定でいる。リーグ2連覇、5年ぶりの日本一も、浮かれる様子はない。バカンス気分は控えめに、念願のタイトル獲得へ準備を進める。