現役ドラフトでロッテ移籍が決まった井上広大外野手(24)が古巣阪神への恩返しを誓った。9日の新天地決定から一夜明けた10…
現役ドラフトでロッテ移籍が決まった井上広大外野手(24)が古巣阪神への恩返しを誓った。9日の新天地決定から一夜明けた10日、あいさつ回りで甲子園を訪れ、表情を引き締めた。
井上 6年間お世話になった球団で、なかなか結果が出ない中で移籍になりましたけど、しっかりと結果を出して恩返しっていうのも大事だと思いますし、千葉ロッテに行っても、結果を出せるように頑張っていきたいと思います。
19年ドラフト2位で履正社(大阪)から入団。ルーキーイヤーに1軍スタメン出場を果たし、翌年は1軍春季キャンプにも招集。だがケガにも苦しみ、期待されたポテンシャルを開花できなかった。心機一転の思いは強い。
井上(ロッテは)本当に層も厚いですし、応援も12球団でも1、2位を争うような球団なので、その中で野球ができるのはモチベーションになりますし、頑張っていきたいと思います。
ロッテには高校の2学年先輩にあたる、安田尚憲内野手(26)がいる。前日に電話で報告すると、驚きながらも「頑張ろう」と背中を押されたという。
井上 しっかり聞けるところは聞いて分からないことも聞いていきたいです。
関東での生活は初めてだが頼もしい先輩がいる。しかもロッテは安田のほか、藤原恭大、田村龍弘、山口航輝ら同郷の大阪出身選手が11人も在籍。関西弁全開の大阪パワーも心強い。
昨年はウエスタン・リーグで首位打者に輝いたが、今季の1軍出場は1試合止まり。アピールするのはもちろん、自慢の長打力だ。
「この6年間、タイガースでいろんなことに取り組んで、どうやって自分の長打を生かすかと考えてやってきた。この12、1月で長打力とバッティングに関して磨きをかけていきたい」
阪神ではたどり着けなかった定位置奪取へ。サブロー新監督が率いる新チームで、期するものがある。
「しっかりと競争に割って入れるようにというのが大前提だと思う。その中で競争に勝ってレギュラーを取りたいですし、チームの勝利に1つでも貢献できるようにしていきたい」
来年の交流戦では、5月29日からZOZOマリンで阪神との3連戦が組まれている。特大の放物線で恩返しといきたい。【磯綾乃】